FortiGateの「セッション数」について詳しく解説します。
これはFortiGateを導入する上で非常に重要な概念で、性能評価やライセンス選定、運用監視に直結します。
以下では、セッションの定義・仕組み・制限値・監視方法・運用のポイントに分けて整理します。
FortiGateにおける「セッション」とは、基本的にファイアウォールが管理している通信フローの単位を指します。
つまり、ユーザーがWebを閲覧したり、メールを送受信したりする度に、FortiGate内部ではセッションテーブルにエントリが作成されます。
FortiGateは状態保持型(Stateful Inspection)のファイアウォールであり、セッションごとに以下の情報を保持します。
このセッション情報を参照することで、FortiGateは戻りのパケットを許可するかどうか、またセキュリティプロファイル(IPS/AV/SSLインスペクション等)を適用するかを判断します。
FortiGateにはモデルごとに同時セッション数の上限値が存在します。
これはデータシートに「最大セッション数」として明記されます。
例
この上限を超えると、新規セッションが確立できず、通信が拒否されることがあります。
そのため、設計段階で利用者数・トラフィック規模・アプリケーション特性を考慮して機種を選定する必要があります。
運用中にセッション数を確認する方法はいくつかあります。
get system performance status
diag sys session list
config system session-ttl
で調整可能FortiGateにおける「セッション数」は、性能の上限を示す重要な指標であり、機種選定・監視・運用設計に直結します。
以上、FortiGateのセッション数についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。