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FortiGateのセッション数について

FortiGateの「セッション数」について詳しく解説します。

これはFortiGateを導入する上で非常に重要な概念で、性能評価やライセンス選定、運用監視に直結します。

以下では、セッションの定義・仕組み・制限値・監視方法・運用のポイントに分けて整理します。

セッションの定義とは?

FortiGateにおける「セッション」とは、基本的にファイアウォールが管理している通信フローの単位を指します。

  • TCPセッションであれば、1つのTCPコネクション(例:クライアントとサーバー間のHTTP通信)
  • UDPやICMPなど、コネクションレス型の通信はFortiGate内部で仮想的に「セッション」として扱われ、タイマー管理されます。

つまり、ユーザーがWebを閲覧したり、メールを送受信したりする度に、FortiGate内部ではセッションテーブルにエントリが作成されます。

FortiGateのセッション管理の仕組み

FortiGateは状態保持型(Stateful Inspection)のファイアウォールであり、セッションごとに以下の情報を保持します。

  • 送信元IP / ポート
  • 宛先IP / ポート
  • 使用プロトコル(TCP/UDP/ICMP など)
  • NAT変換情報
  • セッションタイマー(例:TCP idle timeout、UDP idle timeout)

このセッション情報を参照することで、FortiGateは戻りのパケットを許可するかどうか、またセキュリティプロファイル(IPS/AV/SSLインスペクション等)を適用するかを判断します。

FortiGateのセッション数制限(機種依存)

FortiGateにはモデルごとに同時セッション数の上限値が存在します。

これはデータシートに「最大セッション数」として明記されます。

  • FortiGate 40F … 約70万セッション
  • FortiGate 100F … 約260万セッション
  • FortiGate 600F … 数千万セッションクラス

この上限を超えると、新規セッションが確立できず、通信が拒否されることがあります。

そのため、設計段階で利用者数・トラフィック規模・アプリケーション特性を考慮して機種を選定する必要があります。

セッション数の確認方法

運用中にセッション数を確認する方法はいくつかあります。

CLIでの確認

get system performance status

  • セッション数(現在の数と最大数)が表示される

diag sys session list

  • 実際のセッションエントリを詳細表示

GUIでの確認

  • 「Dashboard」 → 「FortiView」や「システム情報」から現在のセッション数をモニタ可能

セッション数監視のポイント

  • 平常時のベースラインを把握
    → 通常利用でどれくらいのセッション数かを定期的に記録しておく
  • スパイク検知
    → DDoS攻撃やウイルス感染端末があると急激にセッション数が増加する
  • しきい値アラート
    → SNMPやSyslogで監視し、上限の70〜80%に到達したらアラートを出す

運用上の注意点

  • NATセッションが多い環境では上限に達しやすい
    → 特にプロキシやVDI環境では1ユーザーが数十〜数百のセッションを持つことがある
  • セッションタイムアウトの調整
    → 不要に長いセッションが残らないように、config system session-ttl で調整可能
  • SSLインスペクションやIPS利用時はセッション負荷が増大
    → CPU/メモリリソース消費も高まるため、実効性能を考慮する必要あり

まとめ

FortiGateにおける「セッション数」は、性能の上限を示す重要な指標であり、機種選定・監視・運用設計に直結します。

  • セッション=通信フローを保持する単位
  • モデルごとに最大セッション数が異なる
  • CLI/GUIでリアルタイム確認可能
  • 上限に近づくと通信障害リスクがあるため、監視とキャパシティ設計が必須

以上、FortiGateのセッション数についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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