FortiGateの「コンサーブモード(Conserve Mode)」について詳しく解説します。
これはFortiGateを運用する上でよく遭遇する可能性がある重要な動作モードです。
FortiGateのメモリ保護機能の一つで、システムの利用可能メモリが一定の閾値を下回った際に自動的に有効化されるモードです。
簡単にいうと、メモリ不足でFortiGateが不安定にならないよう「安全運転モード」に切り替わる仕組みです。
モードに入ると、メモリを節約するために以下のような動作制限がかかります。
コンサーブモードは「症状」であり、原因は別にあります。
主な原因は以下です。
CLIで現在の状態を確認するには以下を使用します。
diagnose hardware sysinfo conserve
→ conserve mode の状態を確認
diagnose sys top
→ メモリ消費の多いプロセスを特定
get system performance status
→ CPU・メモリ使用状況を確認
FortiGateのコンサーブモードは、メモリ不足によるシステム障害を未然に防ぐための保護モードです。
発動するとUTM機能が制限されるため、セキュリティレベルが一時的に低下するリスクがあります。
そのため、発動そのものを防ぐ運用(リソース管理・設計見直し)が重要です。
以上、FortiGateのコンサーブモードについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。