FortiGateファイアウォールの管理者用パスワードの変更は、セキュリティ上非常に重要な作業です。
ここでは、GUI(Webインターフェース)とCLI(コマンドライン)の両方を使った方法に加えて、ベストプラクティスや注意点も詳しく解説します。
FortiGateでは管理者アカウント(例:admin
)を使ってファイアウォールの設定や監視を行います。
特権管理者アカウントのパスワードは、定期的に変更すること、複雑で推測されにくいものにすることが推奨されています。
https://<FortiGateのIPアドレス>
でアクセスします。admin
config system admin
edit admin
set password <新しいパスワード>
next
end
<新しいパスワード>
の部分は適切なものに置き換えてください。
config system admin
edit admin
set password S3cur3P@ssw0rd!
next
end
※CLIでは打ち間違いしても画面上にパスワードが表示されてしまうことがあるため注意が必要です。
内容 | 推奨・注意事項 |
---|---|
パスワードの保存 | KeePassや1Passwordなどの安全なパスワードマネージャを利用 |
二要素認証(2FA) | FortiTokenやメールベースの2FAを有効にするとより安全 |
ログイン試行制限 | 設定で連続失敗時にロックするルールを有効化 |
認証ログの監視 | 不正ログインの兆候をSyslogやFortiAnalyzerで監視 |
方法 | 利点 | 向いている人 |
---|---|---|
GUIからの変更 | 分かりやすく直感的 | 管理者初心者や操作に慣れていない人 |
CLIからの変更 | スクリプトや自動化に対応しやすい | 上級者やSSHでリモート管理している人 |
Q1. CLIでパスワードがマスキングされず表示されてしまいます。どうすれば?
→ FortiGateのCLIではset password
時に平文で入力する必要があります。入力後に履歴に残らないよう注意しましょう。履歴クリアもおすすめです。
Q2. GUIがロックされて入れません。
→ ログイン失敗回数によるロックの可能性があります。一定時間後に再試行、または別の管理者から解除操作を行ってください。
Q3. 全管理者のパスワードを一斉に変更できますか?
→ スクリプトやAPIで複数のアカウント変更は可能ですが、慎重にテスト環境で確認してから行うことを推奨します。
以上、FortiGateの管理者用のパスワード変更についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。