FortiGateでDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によるIPアドレスの払い出し状況を確認する方法について、詳しく解説します。
FortiGateはUTM(統合脅威管理)機能を備えたファイアウォールであり、DHCPサーバーとしても機能できます。
以下ではGUIとCLIの両方での確認方法、ログのチェックポイント、トラブルシューティングのヒントも含めて解説します。
手順
https://<FortiGateのIPアドレス>
でアクセスします。表示される情報の例
FortiGateのCLIでも詳細に確認可能です。
SSHまたはコンソール接続でログインします。
DHCPの払い出しリストを確認
get system dhcp lease
表示例
ID IP MAC Address Hostname Interface Expire
1 192.168.1.10 00:11:22:33:44:55 PC01 internal 1200
2 192.168.1.11 00:11:22:33:44:66 Printer internal 1500
項目の意味
ID
: リースの番号IP
: クライアントに割り当てられたIPアドレスMAC Address
: クライアントのMACアドレスHostname
: クライアントのホスト名Interface
: DHCPを提供しているインターフェース名Expire
: リースの残り秒数補足
特定のインターフェースのDHCP設定を確認したい場合
config system dhcp server
show
または、
show full-configuration system dhcp server
FortiGateでは、DHCP関連のログも確認できます。
これにより、クライアントが正しくIPアドレスを取得できているか、あるいは失敗しているかが分かります。
表示されるログには以下が含まれます。
もしDHCPでIPが払い出されていない場合、以下をチェックしてください。
config system interface
で該当インターフェースに set mode dhcp
ではなく、set mode static
+ DHCP server設定が必要です。
config system dhcp server
edit <server-id>
show
確認ポイント
ip-range
: 適切なIP範囲が指定されているかinterface
: 対象のインターフェースが正しいかdefault-gateway
, dns-server
などが適切に設定されているか特定のMACアドレスに対して、いつも同じIPアドレスを割り当てたい場合
config system dhcp server
edit <server-id>
config reserved-address
edit 1
set ip 192.168.1.50
set mac 00:11:22:33:44:AA
set description "固定払い出し-PC01"
next
end
next
end
これにより、PC01は常に192.168.1.50を割り当てられます。
方法 | 内容 | 使用シーン |
---|---|---|
GUI | DHCPリース状況を可視的に確認 | 初心者や日常的な監視 |
CLI | 詳細な確認・スクリプトで自動化 | 管理者やトラブル時 |
ログ | DHCP成功/失敗を確認 | トラブル解析 |
固定IP | MACアドレス指定のIP割当 | 監視カメラやサーバ用 |
以上、FortiGateのDHCPの払い出しの確認についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。