FortiGate(フォーティゲート)のCLIでログや設定の出力を見るときに、行数が多くなると --More--
というプロンプトが表示されて、スペースキーを押して次のページへ進む必要があります。
これはページャー機能と呼ばれるもので、長い出力の可読性を高めるためのものです。
ただし、スクリプト処理や自動化、あるいはコピー&ペーストしたい場合には邪魔になることがあります。
そのため、この more
表示(ページャー)を無効にする方法について、以下に詳しく解説します。
more
(ページャー)を無効にする方法FortiGateでは、CLIセッションの設定として「ページャー機能をオフ」にすることができます。
具体的には以下のコマンドを使用します。
config system console
set output standard
end
コマンド | 説明 |
---|---|
config system console |
コンソール出力の設定モードに入るコマンドです。 |
set output standard |
ページャー(more)機能を無効にします。 |
end |
設定モードを終了します。 |
more
表示がなくなったかどうかを確認するには、次のような長めの出力を試すとよいでしょう。
show full-configuration
このコマンドは大量の出力を生成するので、--More--
が出なくなっていれば設定は成功です。
set output more
で戻せるもしまた元に戻したい場合は、以下のコマンドで more
表示を有効にできます。
config system console
set output more
end
more
が復活する場合があります。set output standard
を実行する必要があります。自動化が必要なら、ログインスクリプトに組み込むのも方法です。more
機能に関する設定は GUI からは設定できません。
CLI(SSH、またはWeb GUIのCLIコンソール)で操作する必要があります。
例えば、AnsibleやPython(Netmikoなど)を使ってFortiGateを操作する際には、--More--
のプロンプトが邪魔になることがあります。
こうしたツールでCLIを制御する前に set output standard
を実行するようにスクリプト化しておくと便利です。
操作 | コマンド |
---|---|
ページャーを無効化(moreを消す) | set output standard |
ページャーを再有効化 | set output more |
config system console
set output standard # ← more を無効に
end
以上、FortiGateでmoreを消す方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。