FortiGate(フォーティゲート)のエラーコード一覧は、トラブルシューティングやログ分析、サポートへの連携時に非常に役立ちます。
しかし、FortiGateの公式ドキュメントではすべてのエラーコードが一括で公開されているわけではなく、多くはログメッセージやCLI出力、診断ログ、またはサポートとのやりとりで確認される形式となっています。
ここでは、FortiGateでよく見られるエラーコード・ログメッセージの種類とその見方、主なカテゴリ別の例、そしてエラーコードを調べる方法について詳しく解説します。
FortiGateでは、次のような出力にエラーコードが含まれる場合があります。
diag debug
)出力エラーコード/ログ | 意味・対処 |
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ike 0: notify msg received: NO_PROPOSAL_CHOSEN |
暗号化方式や認証方式のミスマッチ。両端の設定が一致しているか確認。 |
ike 0: notify msg received: INVALID_ID_INFORMATION |
接続IDや設定情報に不一致。フェーズ1/2の設定を再確認。 |
phase1 negotiation failed due to time up |
通信先が応答しないか、ファイアウォールでブロックされている可能性。 |
エラーコード/ログ | 意味・対処 |
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sslvpn_login_unknown_user |
ユーザー名が無効。LDAPやRADIUS、ローカルユーザー設定を確認。 |
sslvpn_login_auth_failed |
認証失敗。パスワード誤りやユーザーのロック状態を確認。 |
SSL handshake failed |
SSL証明書のエラーやTLSバージョンの非対応。 |
エラーコード/ログ | 意味・対処 |
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ldap_auth_fail |
LDAP認証失敗。バインドDNやパスワード、ポートの確認。 |
radius_auth_fail |
RADIUSサーバとの通信失敗。共有シークレットや接続確認。 |
invalid password |
単純なパスワード誤り。 |
エラーコード/ログ | 意味・対処 |
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blocked by URL filter |
URLフィルタポリシーによりブロック。ポリシー内容を確認。 |
appcontrol_block |
アプリケーション制御でブロック。対象アプリのカテゴリやアクション設定を見直す。 |
エラーコード/ログ | 意味・対処 |
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entry not found |
該当設定が存在しない、または不正な参照。 |
invalid interface |
指定したインターフェースが無効または未設定。 |
FSSO polling failed |
FSSO(シングルサインオン)との通信に失敗。FSSO Collector Agentの確認。 |
diag debug enable
diag debug application sslvpn -1
diag debug console timestamp enable
このようなコマンドでログを詳細に出力し、問題の箇所を特定できます。
Fortinet公式が出しているログメッセージガイドには多くのログコードの説明があります。たとえば:
このガイドには、各ログメッセージの意味、重大度、推奨されるアクションなどが含まれます。
FortiAnalyzerを使用している場合、ログの詳細や傾向分析、問題発生箇所の特定が格段にやりやすくなります。
Fortinetのナレッジベース(https://kb.fortinet.com)では、エラーコードやトラブルの症状をキーワード検索することで詳細な解説が見つかる場合があります。
例えば
CLIでログレベルを調整することで、エラーの詳細が取得できることがあります。
config log setting
set severity information
end
FortiGateのエラーコードは、単なる数字の一覧というよりも、「ログメッセージ」としての出力と、それに含まれるエラーの種類や状況」に着目して運用・管理するのが実用的です。
diag debug
とナレッジベース検索が強力な調査手段以上、FortiGateのエラーコードの一覧についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。