PCのアンチウイルスソフトが正常に動作しているかを確認するには、単に「ソフトが起動しているか」だけでなく、ウイルス対策機能が有効か、リアルタイム保護がオンか、定義ファイルが最新か、警告が出ていないかを確認することが重要です。
アンチウイルスソフトは、インストールされているだけでは十分ではありません。
保護機能が無効になっていたり、ライセンスが切れていたり、更新が止まっていたりすると、十分なセキュリティ対策にならない場合があります。
ここでは、WindowsとMacそれぞれで、アンチウイルスソフトが有効に動作しているか確認する方法を詳しく解説します。
Windows 10やWindows 11では、まずWindows セキュリティを確認するのが最も分かりやすい方法です。
Windows セキュリティでは、Microsoft Defender Antivirusや他社製アンチウイルスソフトの保護状態を確認できます。
確認手順は以下のとおりです。
この画面で、次のような表示があれば、基本的にはアンチウイルス保護が有効に動作しています。
一方で、以下のような表示がある場合は注意が必要です。
このような警告が表示されている場合は、保護機能の再有効化、定義ファイルの更新、スキャンの実行などを行いましょう。
アンチウイルスソフトで特に重要なのが、リアルタイム保護です。
リアルタイム保護とは、ファイルを開いたとき、アプリを実行したとき、インターネットからファイルをダウンロードしたときなどに、自動で危険なファイルや不審な動作を検知する機能です。
Microsoft Defenderの場合、以下の手順で確認できます。
ここがオンになっていれば、Microsoft Defenderの常時監視機能は有効です。
ただし、会社や学校のPCでは、管理者によって設定が固定されている場合があります。
その場合、自分ではオン・オフを変更できないことがあります。
Windows セキュリティのウイルスと脅威の防止画面では、現在PCを保護しているアンチウイルスソフト名が表示されることがあります。
表示される可能性があるソフトには、たとえば以下のようなものがあります。
他社製アンチウイルスソフトが有効になっている場合、Microsoft Defenderは通常の保護担当から外れ、補助的な状態になることがあります。
そのため、Microsoft Defenderがメインで動いていないからといって、必ずしも問題とは限りません。
別のアンチウイルスソフトが正常に保護していれば問題ありません。
Windowsでは、画面右下のタスクバーにアンチウイルスソフトのアイコンが表示されていることがあります。
確認手順は以下のとおりです。
代表的なアイコンの例は以下のとおりです。
| ソフト名 | 目印になりやすいアイコン |
|---|---|
| Microsoft Defender | 青い盾のようなアイコン |
| Norton | 黄色系の丸いアイコン |
| McAfee | 赤い盾のようなアイコン |
| ESET | 緑・青系のアイコン |
| ウイルスバスター | 赤系のアイコン |
| Avast | オレンジ系のアイコン |
アイコンを右クリックして、保護を開く、ステータスを表示、スキャンなどのメニューが出る場合、そのソフトが常駐している可能性があります。
ただし、タスクバーのアイコンだけで判断するのはおすすめできません。
アイコンが表示されていても、リアルタイム保護がオフになっている場合があります。
また、アイコンが表示されていなくても、バックグラウンドで保護機能が動作していることもあります。
そのため、タスクバーの確認はあくまで補助的な方法と考え、最終的にはWindows セキュリティやアンチウイルスソフト本体の画面で確認しましょう。
より詳しく確認したい場合は、タスクマネージャーでアンチウイルスソフト関連のプロセスを確認する方法もあります。
手順は以下のとおりです。
Microsoft Defenderの場合、以下のようなプロセス名が表示されることがあります。
他社製ソフトの場合は、以下のようなメーカー名や製品名に近い名前で表示されることがあります。
ただし、タスクマネージャーで関連プロセスが表示されているからといって、必ずしも保護機能が正常に有効とは限りません。
プロセスは動いていても、リアルタイム保護が停止している場合や、一部機能が無効になっている場合があります。
タスクマネージャーでの確認は参考程度にし、保護状態の最終確認はWindows セキュリティやアンチウイルスソフト本体で行いましょう。
Microsoft Defenderの状態をより詳しく確認したい場合は、PowerShellを使う方法もあります。
手順は以下のとおりです。
Get-MpComputerStatus
このコマンドを実行すると、Microsoft Defenderの状態に関する詳細情報が表示されます。
特に確認したい項目は以下です。
AMServiceEnabled
AntivirusEnabled
RealTimeProtectionEnabled
AntispywareEnabled
これらがTrueになっていれば、Microsoft Defenderの主要な保護機能は有効です。
特に重要なのは、次の項目です。
RealTimeProtectionEnabled : True
これがTrueであれば、リアルタイム保護が有効になっています。
さらに、状態を絞って確認したい場合は、以下のように入力します。
Get-MpComputerStatus | Select-Object AMRunningMode, AntivirusEnabled, RealTimeProtectionEnabled
AMRunningModeでは、Microsoft Defenderが通常の保護モードで動いているのか、他社製アンチウイルスソフトによりパッシブモードになっているのかを確認できます。
Norton、McAfee、ウイルスバスター、ESETなどの他社製アンチウイルスソフトを使用している場合は、そのソフト本体を開いて確認するのが確実です。
スタートメニューやタスクバーのアイコンからアンチウイルスソフトを開き、以下の項目を確認しましょう。
画面上に保護されています、安全です、問題ありませんといった表示があれば、基本的には正常です。
一方で、保護されていません、危険です、処置が必要です、ライセンスが期限切れですなどの表示がある場合は、対応が必要です。
有料のアンチウイルスソフトを使っている場合は、ライセンス期限の確認も重要です。
ソフトがインストールされていても、ライセンスが切れていると、保護機能や更新機能が制限される場合があります。
確認すべき項目は以下です。
期限切れの場合は、更新手続きが必要です。
更新しない場合は、Microsoft Defenderなど別の有効なアンチウイルス保護が動作しているか確認しましょう。
アンチウイルスソフトは、新しいウイルスやマルウェアに対応するため、定義ファイルやセキュリティ情報を定期的に更新しています。
そのため、ソフト本体の画面で以下を確認してください。
定義ファイルが古いままだと、新しい脅威を検知できない可能性があります。
Windowsでは、コントロールパネルからウイルス対策の状態を確認できる場合もあります。
手順は以下のとおりです。
ここに、現在有効なアンチウイルスソフトの情報が表示される場合があります。
ただし、Windows 10やWindows 11では、基本的にはWindows セキュリティから確認する方が分かりやすく、情報も見つけやすいです。
アンチウイルスソフトが一時的な不具合で正常に動いていない場合、PCを再起動するだけで改善することがあります。
まずは再起動し、その後もう一度Windows セキュリティやソフト本体の画面で状態を確認してください。
スタートメニューやデスクトップのショートカットからアンチウイルスソフトを手動で起動してみましょう。
起動後は、以下を確認します。
ソフトが起動できない場合は、インストール状態に問題がある可能性があります。
Windowsの更新が止まっていると、セキュリティ機能に不具合が出る場合があります。
以下の手順でWindows Updateを実行しましょう。
更新後に、Windows セキュリティやアンチウイルスソフトの状態を再確認してください。
常時監視型のアンチウイルスソフトを複数入れていると、競合して正常に動作しない場合があります。
たとえば、以下のような状態です。
基本的に、リアルタイム保護を担当するアンチウイルスソフトは1つにするのがおすすめです。
ただし、オンデマンドスキャン専用ツールなど、常時監視を行わない補助ツールであれば併用できる場合もあります。
Macで市販のアンチウイルスソフトを使用している場合、画面右上のメニューバーにアイコンが表示されていることがあります。
アイコンをクリックして、保護状態を確認しましょう。
確認すべき項目は以下です。
Norton、ESET、Intego、Bitdefender、Trend Microなどを使っている場合は、ソフト本体の画面で状態を確認するのが確実です。
メニューバーにアイコンが見当たらない場合は、アプリケーションフォルダから確認できます。
手順は以下のとおりです。
ソフトを開いたら、Windowsの場合と同じように、リアルタイム保護、更新状態、ライセンス期限、警告の有無を確認してください。
Macでは、Windowsのタスクマネージャーにあたるアクティビティモニタで動作状況を確認できます。
手順は以下のとおりです。
関連プロセスが表示されていれば、バックグラウンドで動作している可能性があります。
ただし、アクティビティモニタも補助的な確認方法です。
実際に保護が有効かどうかは、アンチウイルスソフト本体の画面で確認しましょう。
Macには、Apple標準のセキュリティ機能が組み込まれています。
代表的な機能には、以下のようなものがあります。
そのため、市販のアンチウイルスソフトを入れていない場合でも、macOSには標準のマルウェア対策機能があります。
ただし、市販のアンチウイルスソフトを導入している場合は、そのソフトの管理画面で、リアルタイム保護や更新状態を確認することが大切です。
最も重要なのは、リアルタイム保護がオンになっていることです。
リアルタイム保護がオフの場合、危険なファイルを開いたときや、不審なプログラムが実行されたときに、すぐに検知できない可能性があります。
アンチウイルスソフトは、最新の脅威に対応するために、定義ファイルやセキュリティ情報を更新しています。
更新が止まっていると、新しいウイルスやマルウェアに対応できない可能性があります。
有料アンチウイルスソフトの場合、ライセンス期限も必ず確認しましょう。
期限切れの状態では、保護機能や更新機能が制限される場合があります。
アンチウイルスソフトやWindows セキュリティに、以下のような表示がある場合は注意が必要です。
| 表示 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 保護されていません | アンチウイルス機能が無効の可能性 |
| リアルタイム保護がオフ | 常時監視が停止中 |
| 定義ファイルが古い | 最新の脅威に対応できない可能性 |
| ライセンス期限切れ | 有料ソフトの保護が制限されている可能性 |
| 処置が必要です | 何らかの問題が発生している |
| スキャンが必要です | 長期間スキャンされていない可能性 |
このような表示がある場合は、画面の案内に従って対処しましょう。
PCのアンチウイルスソフトが起動しているか確認する場合は、単にソフトのアイコンやプロセスを見るだけでは不十分です。
重要なのは、アンチウイルス保護が有効に動作しているかを確認することです。
Windowsの場合は、まず以下の流れで確認しましょう。
他社製アンチウイルスソフトを使っている場合は、ソフト本体を開き、保護状態、リアルタイム保護、更新状態、ライセンス期限を確認してください。
Macの場合は、市販ソフトを使っているならソフト本体の画面で確認します。
また、macOSにはXProtectなどの標準保護機能も搭載されています。
最終的には、次の3点が確認できれば安心です。
この3点を確認することで、アンチウイルスソフトがPCを適切に保護しているか判断できます。
以上、PCのアンチウイルスソフトが起動しているかの確認方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。