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プロキシサーバーとは?わかりやすく解説

プロキシサーバーとは、利用者やサーバーの代わりに、インターネット上の通信を中継するサーバーのことです。

「プロキシ」は英語で「代理」という意味があります。そのため、プロキシサーバーは日本語で「代理サーバー」と呼ばれることもあります。

たとえば、あなたがWebサイトにアクセスするとき、通常はあなたのパソコンやスマホが直接そのWebサイトに接続します。

一方、プロキシサーバーを使う場合は、あなたの端末とWebサイトの間にプロキシサーバーが入り、通信を中継します。

つまり、プロキシサーバーはインターネット通信の代理人のような存在です。

プロキシサーバーの仕組み

プロキシサーバーを使うと、あなたの端末は目的のWebサイトに直接アクセスするのではなく、まずプロキシサーバーにリクエストを送ります。

その後、プロキシサーバーが代わりにWebサイトへアクセスし、取得した情報をあなたの端末に返します。

たとえるなら、あなたが直接お店に行くのではなく、代理人に「この商品を確認してきて」と頼むようなものです。

代理人がお店に行き、情報を受け取り、それをあなたに伝えてくれるイメージです。

この「代理人」の役割をするのがプロキシサーバーです。

プロキシサーバーの主な役割

アクセス元を直接見せにくくする

プロキシサーバーを経由してWebサイトにアクセスすると、Webサイト側からは、あなたの端末ではなくプロキシサーバーからアクセスされたように見えることがあります。

そのため、あなたのIPアドレスをアクセス先に直接見せにくくできます。

ただし、プロキシを使えば完全に匿名になるわけではありません。

プロキシの種類や設定によっては、元のIPアドレスや利用者に関する情報がアクセス先に伝わる場合もあります。

そのため、プロキシサーバーは「アクセス元を隠すための仕組み」として使われることがありますが、「完全な匿名化ツール」と考えるのは正確ではありません。

社内や学校のアクセス管理に使う

企業や学校では、インターネット利用を管理するためにプロキシサーバーが使われることがあります。

たとえば、社員や学生がインターネットにアクセスするとき、すべての通信を社内・学校内のプロキシサーバー経由にすることで、アクセスを管理できます。

これにより、危険なサイトへのアクセスをブロックしたり、業務や学習に関係のないサイトを制限したりできます。

また、誰がどのサイトにアクセスしたのかをログとして記録することもできます。

企業のセキュリティ管理や情報漏えい対策の一部として使われることもあります。

通信を効率化する

プロキシサーバーには、よく使われるデータを一時的に保存する機能があります。

これをキャッシュといいます。

たとえば、多くの人が同じWebページにアクセスする場合、毎回Webサイト本体からデータを取得するのではなく、プロキシサーバーに保存されたデータを返すことで、表示を速くしたり通信量を減らしたりできる場合があります。

ただし、すべてのWebサイトで必ず高速化されるわけではありません。

最近のWebサイトは、ログイン状態やユーザーごとの表示内容によってページの内容が変わることも多いため、キャッシュが効きにくいケースもあります。

セキュリティ対策に使う

プロキシサーバーは、通信の中継点としてセキュリティ対策に使われることがあります。

たとえば、社員のパソコンが外部サイトにアクセスする前に、プロキシサーバーが通信内容やアクセス先を確認します。

危険なサイトや不審な通信が見つかった場合、アクセスをブロックすることができます。

ただし、プロキシサーバーそのものが万能なセキュリティ対策になるわけではありません。

アクセス制御、ログ取得、フィルタリング、マルウェア検査などの機能を組み合わせることで、セキュリティ対策として機能します。

プロキシサーバーの種類

フォワードプロキシ

フォワードプロキシとは、利用者側の代理として働くプロキシサーバーです。

一般的に「プロキシサーバー」と言う場合、多くはこのフォワードプロキシを指します。

利用者がWebサイトにアクセスするとき、フォワードプロキシがその通信を中継します。

Webサイト側から見ると、利用者本人ではなく、プロキシサーバーからアクセスされたように見えることがあります。

フォワードプロキシは、企業や学校のネットワーク管理、アクセス制限、ログ取得、フィルタリング、IPアドレスの代替などに使われます。

リバースプロキシ

リバースプロキシとは、Webサーバー側の代理として働くプロキシサーバーです。

フォワードプロキシが利用者側の代理であるのに対し、リバースプロキシはWebサイトやWebサービス側の入口として機能します。

利用者がWebサイトにアクセスすると、まずリバースプロキシがリクエストを受け取ります。

その後、リバースプロキシが裏側にある本来のWebサーバーへ通信を転送します。

リバースプロキシを使うことで、Webサーバーを直接外部に見せにくくしたり、複数のサーバーにアクセスを振り分けたりできます。

また、キャッシュによる高速化、SSL/TLS処理の集約、負荷分散、DDoS対策、WAFとの連携などにも使われます。

プロキシサーバーとVPNの違い

プロキシは通信を代理する仕組み

プロキシサーバーは、特定の通信を代理・中継する仕組みです。

ブラウザや特定のアプリだけに設定されることも多く、Webアクセスの中継、アクセス制御、キャッシュ、ログ取得などに使われます。

プロキシ自体に暗号化機能が必ずあるわけではありません。

通信の安全性は、使用するプロキシの種類や接続方式、アクセス先のHTTPS対応などによって変わります。

VPNは通信経路を暗号化する仕組み

VPNは、端末とVPNサーバーの間に暗号化された通信経路を作る仕組みです。

多くの場合、端末全体の通信をVPN経由にできます。

そのため、外出先のWi-Fiを安全に使いたい場合や、社外から社内ネットワークに安全に接続したい場合などに使われます。

ただし、VPNでも設定によっては一部の通信だけをVPN経由にすることがあります。

これをスプリットトンネルと呼ぶことがあります。

プロキシとVPNは目的が違う

プロキシは「代理アクセス」や「通信の中継」に重点があります。

一方、VPNは「暗号化された通信経路を作ること」に重点があります。

そのため、プロキシとVPNは似ている部分もありますが、目的や仕組みは異なります。

プロキシサーバーのメリット

アクセス制御がしやすい

プロキシサーバーを使うと、利用者の通信を一か所で管理しやすくなります。

企業や学校では、危険なサイトや不適切なサイトへのアクセスを制限したり、特定のサービスだけを許可したりできます。

ログを取得できる

プロキシサーバーを経由した通信は、アクセスログとして記録できます。

これにより、誰が、いつ、どのサイトにアクセスしたのかを確認できます。

セキュリティ事故の調査や、社内ルールの運用に役立ちます。

セキュリティを強化できる

プロキシサーバーは、危険なサイトへのアクセスをブロックしたり、不審な通信を検出したりするための入口として使えます。

特に企業では、セキュリティ製品と組み合わせて、マルウェア対策や情報漏えい対策の一部として使われることがあります。

通信を効率化できる場合がある

キャッシュ機能を使うことで、同じデータを何度も外部サイトから取得する必要がなくなり、通信を効率化できる場合があります。

特に、多くの利用者が同じ情報にアクセスする環境では、通信量の削減や表示速度の改善につながることがあります。

サーバーを保護できる

リバースプロキシを使うと、本来のWebサーバーを外部に直接公開しない構成にできます。

これにより、Webサーバーへの直接攻撃を受けにくくしたり、アクセスを前段で制御したりできます。

プロキシサーバーのデメリットと注意点

完全に匿名になるわけではない

プロキシサーバーを使っても、必ず完全に匿名になるわけではありません。

プロキシの種類や設定によっては、元のIPアドレスや利用者に関する情報がアクセス先に伝わる場合があります。

また、アクセス先から見えなくても、プロキシサーバーの運営者側には通信ログが残る可能性があります。

信頼できないプロキシは危険

無料で公開されているプロキシサーバーの中には、信頼性が低いものもあります。

通信内容を記録されたり、悪意のあるページに誘導されたり、個人情報を盗まれたりするリスクがあります。

特に、ログイン情報やクレジットカード情報などを扱う通信では、信頼できないプロキシを使うべきではありません。

通信速度が遅くなることがある

プロキシサーバーを経由すると、通信の途中に中継地点が増えます。

そのため、プロキシサーバーの性能が低い場合や混雑している場合、通信速度が遅くなることがあります。

設定ミスで接続できなくなることがある

プロキシ設定が間違っていると、ブラウザやアプリがインターネットに接続できなくなることがあります。

企業や学校のネットワークでは、指定されたプロキシ設定を正しく行わないと、外部サイトにアクセスできない場合があります。

Webマーケティングにおけるプロキシサーバー

検索順位や広告表示の確認に関係する

Webマーケティングの現場でも、プロキシサーバーは関係することがあります。

たとえば、検索結果や広告表示は、地域、言語、端末、検索履歴、ログイン状態などによって変わることがあります。

そのため、特定の地域から見た検索結果や広告表示を確認する目的で、プロキシやVPN、ローカライズ確認ツールが使われることがあります。

競合調査や表示確認にも使われる

競合サイトの表示確認、自社サイトのアクセスログ分析、クローラーやボット対策などの文脈でも、プロキシに関する知識が役立つことがあります。

たとえば、アクセスログを見ると、特定のプロキシやデータセンター経由のアクセスが多く見つかることがあります。

その場合、人間のアクセスではなく、ボットやクローラーによるアクセスの可能性も考えられます。

利用規約や法的リスクには注意が必要

マーケティング目的でプロキシを使う場合は、検索エンジンや各サービスの利用規約に注意が必要です。

大量アクセス、不正なスクレイピング、アクセス制限の回避などを目的とした使い方は、サービスからブロックされたり、法的トラブルにつながったりする可能性があります。

プロキシは便利な仕組みですが、使い方を誤るとリスクもあります。

プロキシサーバーをわかりやすくまとめると

プロキシサーバーとは、インターネット通信を代理・中継するサーバーです。

利用者の代わりに外部サイトへアクセスするものをフォワードプロキシ、Webサーバー側の入口として通信を受けるものをリバースプロキシと呼びます。

プロキシサーバーは、アクセス制御、ログ取得、キャッシュ、セキュリティ対策、負荷分散、サーバー保護など、さまざまな目的で使われます。

ただし、プロキシを使えば完全に匿名になるわけではありません。

また、信頼できないプロキシを使うと、通信内容を記録されたり悪用されたりするリスクもあります。

初心者向けに一言で覚えるなら、プロキシサーバーはインターネット通信の代理人です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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