FortiGate(フォーティゲート)は、Fortinet社が提供するUTM(統合脅威管理)型ファイアウォールで、URLフィルタリングやWebコンテンツフィルタリング機能を通じて、ユーザーが特定のWebサイトにアクセスできないよう制限をかけることが可能です。
以下では、FortiGateでブロックされたWebサイトを解除する具体的な方法を、状況別に分けて詳しく解説します。
FortiGateがWebサイトをブロックする主な理由は以下の通りです。
ブロック理由 | 説明 |
---|---|
カテゴリフィルタリング | 「ギャンブル」「ソーシャルメディア」などのカテゴリに属しているサイトが制限対象。 |
明示的なURLブロック | 管理者が特定のURLをブラックリストに追加した場合。 |
SSL検査によるフィルタリング | HTTPSサイトの中身までスキャンしてブロックする(Deep SSL Inspection)。 |
マルウェア・フィッシング対策 | FortiGuardが危険と判断したURLを遮断。 |
default
など)を選択。example.com
)Simple
または Wildcard
Allow
Enable
Social Networking
など)を Allow
に変更注意:この方法は他の同カテゴリのサイトすべてがアクセス可能になるため、セキュリティリスクも考慮する必要があります。
HTTPS接続でもブロックされている場合、SSLインスペクション機能が原因のことがあります。
deep-inspection
)を開き、証明書エラー時の動作やURL例外を確認一般ユーザーがFortiGateのブロックを解除することは原則不可能です。
しかし以下の対応が可能です。
上記を記載して、社内のシステム管理部門へ依頼するのが最も現実的な方法です。
より高度な設定や自動化を行う場合は、CLIを使って設定可能です。
config webfilter urlfilter
edit 1
set url "example.com"
set type simple
set action allow
next
end
またはカテゴリの制御
config webfilter profile
edit default
config ftgd-wf
set options allow
config filters
edit 1
set category 52 ←(例:SNSカテゴリのID)
set action allow
next
end
end
next
end
カテゴリIDはFortinet公式で提供されています。
VPNやプロキシ、DNSの変更によって一時的に制限を回避する方法もありますが、企業や学校のポリシーに違反することが多く、セキュリティ監査対象になるリスクがあるため推奨されません。
状況 | 推奨対応 |
---|---|
管理者としてFortiGateを運用している | Web Filter・URL Filter・SSL Inspection設定で解除 |
管理者ではなく一般ユーザー | IT部門に正規の手順で申請。URLと必要性を具体的に説明 |
SSLサイトのみがブロックされる | SSLインスペクション設定の見直し(証明書や例外設定) |
CLIで一括設定したい場合 | config webfilter 系コマンドで直接解除設定を行う |
以上、FortiGateのWebサイトのブロック解除の方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。