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DNSアドレスが見つかりませんでしたというエラーの原因と対処法

「DNSアドレスが見つかりませんでした」とは、Webサイトにアクセスしようとしたときに、ドメイン名に対応するIPアドレスを取得できなかった状態を指します。

Chromeでは、以下のようなエラーとして表示されることがあります。

このサイトにアクセスできません
○○○ のサーバーの IP アドレスが見つかりませんでした。
DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN


また、環境によっては以下のようなDNS関連エラーが表示される場合もあります。

ERR_NAME_NOT_RESOLVED
DNS_PROBE_FINISHED_BAD_CONFIG
DNS_PROBE_FINISHED_NO_INTERNET


「DNSアドレスが見つかりませんでした」という表現は、やや分かりにくい言い方です。

厳密には、DNSサーバーそのもののアドレスが見つからないという意味ではなく、アクセス先のドメイン名に対応するIPアドレスをDNSで取得できなかったという意味で理解するとよいでしょう。

たとえば、ブラウザに以下のようなURLを入力したとします。

https://example.com


このとき、PCやスマホはDNSを使って、

example.com に対応するIPアドレスは何か


を調べます。

DNSから正しいIPアドレスを取得できれば、ブラウザはWebサイトへ接続できます。

しかし、DNSによる名前解決に失敗すると、接続先が分からず、「DNSアドレスが見つかりませんでした」や「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」といったエラーが表示されます。

DNSとは?

DNSとは「Domain Name System」の略で、ドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組みです。

人間にとっては、以下のようなドメイン名の方が覚えやすいです。

example.com


しかし、コンピューター同士の通信では、実際には以下のようなIPアドレスが使われます。

192.0.2.1


DNSは、ドメイン名をIPアドレスへ変換する「インターネット上の住所録」のような役割を持っています。

そのため、DNSが正常に機能していないと、インターネット回線自体はつながっていても、Webサイトにアクセスできないことがあります。

まず確認すべきこと

「DNSアドレスが見つかりませんでした」と表示されたときは、最初に原因の範囲を切り分けることが大切です。

やみくもに設定を変更するよりも、以下のように確認すると原因を絞り込みやすくなります。

特定のサイトだけ開けないか確認する

まず、エラーが出ているのが特定のWebサイトだけなのか、複数のWebサイトで起きているのかを確認しましょう。

特定のサイトだけ開けない場合は、以下のような原因が考えられます。

・URLの入力ミス
・ドメインの失効
・サイト側のDNS設定ミス
・DNS変更後のキャッシュの影響
・そのサイトが一時的に停止している


一方で、Google検索やニュースサイト、SNSなど複数のWebサイトが開けない場合は、自分の端末・ルーター・DNSサーバー・ネットワーク環境に問題がある可能性が高くなります。

別の端末で確認する

PCでエラーが出る場合は、スマホでも同じサイトを開いてみましょう。

同じWi-Fiに接続したスマホでもエラーが出る場合は、端末単体ではなく、Wi-Fiやルーター、DNSサーバー側に問題がある可能性があります。

一方で、PCでは開けないがスマホでは開ける場合は、PC側のDNSキャッシュ、ブラウザ設定、セキュリティソフトなどが原因かもしれません。

Wi-Fiとモバイル通信を切り替える

スマホで確認できる場合は、Wi-Fiとモバイル通信を切り替えてアクセスしてみましょう。

Wi-Fiでは開けないがモバイル通信では開ける場合は、自宅や会社のネットワーク、ルーター、プロバイダのDNSに問題がある可能性があります。

反対に、Wi-Fiでもモバイル通信でも特定のサイトだけ開けない場合は、そのサイト側のドメインやDNS設定に問題がある可能性があります。

「DNSアドレスが見つかりませんでした」の主な原因

このエラーが発生する原因は、閲覧者側にある場合と、サイト運営者側にある場合があります。

ここでは、まず一般的な原因を整理します。

URLやドメイン名を間違えている

もっとも基本的な原因は、URLやドメイン名の入力ミスです。

たとえば、本来アクセスしたいURLが以下だったとします。

https://example.com


しかし、以下のように入力していると、存在しないドメインとして扱われる可能性があります。

https://exampel.com
https://example.con
https://exampl.com


よくある入力ミスには、以下のようなものがあります。

・英字のスペルミス
・.com、.jp、.co.jpなどの間違い
・ハイフンの有無の間違い
・wwwあり・なしの違い
・URL末尾に余計な記号が入っている
・コピーしたURLに空白や全角文字が混ざっている


特にメールやSNSからコピーしたURLでは、不要な記号や改行が混ざることがあります。まずはURLが正しいか確認しましょう。

ドメインが存在しない、または失効している

URLが正しくても、ドメイン自体が存在しない場合や、すでに失効している場合があります。

ドメインは一度取得すれば永久に使えるものではありません。通常は年単位で契約を更新しながら利用します。

ドメインの更新を忘れると、以下のような状態になることがあります。

・Webサイトにアクセスできない
・メールが使えない
・DNS設定が無効になる
・別の人にドメインを取得されるリスクがある


特定のWebサイトだけで「DNSアドレスが見つかりませんでした」と表示される場合は、そのサイトのドメインが失効している可能性もあります。

DNSサーバーに問題がある

DNSサーバーとは、ドメイン名に対応するIPアドレスを教えてくれるサーバーです。

通常、家庭や会社のネットワークでは、契約しているインターネット回線事業者のDNSサーバーが自動的に使われます。

しかし、そのDNSサーバーに障害が起きていたり、応答が遅くなっていたりすると、名前解決ができずにエラーが表示されることがあります。

この場合、インターネット回線には接続できているように見えても、Webサイトが開けないことがあります。

たとえば、以下のような症状が出る場合があります。

・複数のWebサイトが開けない
・Google検索やニュースサイトも開けない
・Wi-Fiは接続済みなのにブラウザだけ使えない
・一部のアプリだけ通信できる
・DNSサーバーを変更すると改善する


一部のアプリだけ使える場合があるのは、アプリ側にDNSキャッシュが残っていたり、独自の通信経路を使っていたりするためです。

DNSキャッシュに古い情報が残っている

PC、スマホ、ブラウザ、ルーター、プロバイダのDNSリゾルバーなどは、DNSの問い合わせ結果を一時的に保存することがあります。これをDNSキャッシュといいます。

DNSキャッシュがあることで、同じサイトに再度アクセスするときの表示が速くなります。

しかし、古いDNS情報や誤った情報が残っていると、本来は新しい接続先に変わっているにもかかわらず、古い情報を参照してしまうことがあります。

特に、以下のようなタイミングではDNSキャッシュが原因になりやすいです。

・サーバーを移転した直後
・DNSレコードを変更した直後
・ネームサーバーを変更した直後
・CDNを導入した直後
・ドメイン移管を行った直後


この場合、自分の環境ではエラーが出るのに、別の端末や別の回線では正常に表示されることがあります。

ルーターやネットワーク環境に不具合がある

DNSエラーは、PCやスマホだけでなく、ルーターやネットワーク環境が原因で発生することもあります。

たとえば、ルーターが長時間稼働し続けていると、一時的に通信が不安定になることがあります。

また、会社や学校、公共Wi-Fiなどでは、特定のドメインへのアクセスが制限されている場合もあります。

ネットワーク環境が原因の場合は、以下のような症状が出やすいです。

・同じWi-Fiに接続している端末すべてでエラーが出る
・モバイル通信ではアクセスできる
・特定のWi-Fiだけでエラーが出る
・ルーターを再起動すると改善する
・会社や学校のネットワークでだけアクセスできない


この場合は、ルーターの再起動や別回線での確認が有効です。

VPNやプロキシが影響している

VPNやプロキシを利用している場合、通常とは異なるDNSサーバーや通信経路を経由することがあります。

そのため、VPN接続中だけDNSエラーが出たり、特定の国や地域のサーバーに接続しているときだけWebサイトが開けなくなったりすることがあります。

以下のような場合は、VPNやプロキシの影響を疑いましょう。

・VPN接続中だけエラーが出る
・VPNをオフにするとサイトが開ける
・会社のプロキシ経由でだけアクセスできない
・プロキシ設定を変更した後からエラーが出る


VPNやプロキシを一時的にオフにして確認すると、原因を切り分けやすくなります。

セキュリティソフトやファイアウォールが影響している

セキュリティソフトやファイアウォールが、DNS通信や特定のWebサイトへのアクセスをブロックしている場合もあります。

特に、以下のような機能が影響することがあります。

・Web保護機能
・フィッシング対策
・ペアレンタルコントロール
・DNSフィルタリング
・広告ブロック機能
・HTTPSスキャン
・ファイアウォール


セキュリティソフトを導入した直後や、設定を変更した直後にエラーが出るようになった場合は、一時的に保護機能を停止して確認してみましょう。

ただし、セキュリティソフトを無効にしたままインターネットを使い続けるのは危険です。

確認後は必ず元の設定に戻してください。

サイト側のDNS設定に問題がある

自分の端末やネットワークに問題がなく、特定のWebサイトだけでエラーが出る場合は、サイト側のDNS設定に問題がある可能性があります。

特に、サイト運営者が以下の作業を行った直後は注意が必要です。

・サーバー移転
・ドメイン移管
・ネームサーバー変更
・DNSレコード変更
・CDN導入
・WAF導入
・サブドメイン追加
・WordPressサイトの引っ越し


DNS設定にミスがあると、Webサーバー自体は動いていても、ユーザーが正しい接続先にたどり着けません。

代表的な設定ミスには、以下があります。

・Aレコードが未設定
・AレコードのIPアドレスが間違っている
・AAAAレコードが誤っている
・CNAMEレコードの参照先が間違っている
・ネームサーバーの指定が間違っている
・DNSゾーンが削除されている
・DNSSECの設定に不整合がある


サイト運営者の場合は、ドメイン管理画面やDNS管理画面で設定を確認する必要があります。

DNS変更直後でキャッシュが残っている

DNS設定を変更した直後は、すべての環境で同時に新しい情報へ切り替わるわけではありません。

一般的には「DNSの反映待ち」や「DNSの浸透待ち」と呼ばれることがありますが、厳密には、DNS情報が世界中へ順番に広がっていくというより、各端末・ブラウザ・ルーター・DNSリゾルバーに残っているキャッシュが更新されるタイミングの違いによって起こります。

DNSレコードには、TTLというキャッシュの有効期間が設定されています。TTLが残っている間は、古いDNS情報が使われ続ける場合があります。

そのため、DNS変更直後には以下のような現象が起こることがあります。

・自分のPCでは見られないがスマホでは見られる
・自宅Wi-Fiでは見られないがモバイル通信では見られる
・一部の地域や回線だけ古いサーバーを参照している
・管理者側では変更済みなのに、一部ユーザーからアクセスできないと言われる


ただし、長時間経っても改善しない場合は、単なるキャッシュではなくDNS設定ミスの可能性があります。

一般ユーザー向けの対処法

ここからは、Webサイトを閲覧する側でできる対処法を紹介します。

「DNSアドレスが見つかりませんでした」と表示された場合は、簡単なものから順番に試していくのがおすすめです。

URLを確認する

まずは、アクセスしようとしているURLが正しいか確認しましょう。

特に、手入力したURLやコピーしたURLでは、文字の入力ミスが起きやすくなります。

確認したいポイントは以下です。

・ドメイン名のスペルは正しいか
・.com、.jp、.co.jpなどを間違えていないか
・URLの末尾に余計な記号が入っていないか
・全角文字や空白が混ざっていないか
・古いURLにアクセスしていないか
・wwwあり・なしの違いがないか


URLが分からない場合は、検索エンジンでサイト名を検索し、公式サイトらしい検索結果からアクセスしてみるのも有効です。

他のWebサイトにアクセスしてみる

次に、他のWebサイトにもアクセスできるか確認します。

たとえば、検索エンジン、ニュースサイト、SNS、普段利用しているサービスなどを開いてみましょう。

他のサイトは問題なく開けるのに、特定のサイトだけ開けない場合は、そのサイト側のドメインやDNS設定に問題がある可能性があります。

一方で、どのサイトも開けない場合は、自分の端末、DNSサーバー、ルーター、回線などに問題がある可能性が高くなります。

ページを再読み込みする

一時的な通信エラーであれば、ページを再読み込みするだけで解消する場合があります。

Windowsでは以下のショートカットを使えます。

Ctrl + R


Macでは以下です。

Command + R


ただし、何度も再読み込みしても改善しない場合は、他の対処法を試しましょう。

ブラウザを再起動する

ブラウザ側の一時的な不具合でDNSエラーが出ることもあります。

Chrome、Edge、Firefox、Safariなど、利用しているブラウザを一度完全に終了し、再度起動してみましょう。

また、別のブラウザで同じサイトを開けるか確認するのも有効です。

たとえば、Chromeではエラーが出るがEdgeでは開ける場合、Chromeのキャッシュ、拡張機能、内部設定が影響している可能性があります。

ブラウザのキャッシュを削除する

ブラウザに古いキャッシュが残っていると、正常にWebサイトへアクセスできないことがあります。

Chromeの場合は、以下の流れでキャッシュを削除できます。

1. 右上のメニューを開く
2. 「設定」を開く
3. 「プライバシーとセキュリティ」を開く
4. 「閲覧履歴データの削除」を選択する
5. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
6. データを削除する


Cookieまで削除すると、ログイン状態が解除されることがあります。

まずはキャッシュのみ削除するとよいでしょう。

DNSキャッシュを削除する

端末に古いDNSキャッシュが残っている場合は、DNSキャッシュを削除することで改善する可能性があります。

DNS設定を変更した直後や、特定の端末だけサイトが開けない場合に有効です。

WindowsでDNSキャッシュを削除する

Windowsでは、コマンドプロンプトからDNSキャッシュを削除できます。

以下の手順で行います。

1. スタートメニューで「cmd」と検索する
2. コマンドプロンプトを開く
3. 必要に応じて管理者として実行する
4. 以下のコマンドを入力する

ipconfig /flushdns


実行後、DNSキャッシュが正常に削除された旨のメッセージが表示されます。

その後、ブラウザを再起動して、再度Webサイトにアクセスしてみましょう。

MacでDNSキャッシュを削除する

Macでは、ターミナルを使ってDNSキャッシュを削除できます。

macOSのバージョンによってコマンドが異なる場合がありますが、比較的新しいmacOSでは以下のコマンドが使われることがあります。

sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder


実行時に管理者パスワードの入力を求められる場合があります。

コマンド実行後、ブラウザを再起動してアクセスを確認しましょう。

ChromeのDNSキャッシュを削除する

Chromeには、OSとは別にDNS関連の内部キャッシュが残る場合があります。

Chromeのアドレスバーに以下を入力すると、DNS関連の内部ページを開けることがあります。

chrome://net-internals/#dns


画面内に「Clear host cache」などのボタンが表示される場合は、そこからChrome側のDNSキャッシュを削除できます。

また、以下のページでソケットを閉じる操作が有効な場合もあります。

chrome://net-internals/#sockets


ただし、Chromeのバージョンによって表示内容が変わることがあります。

表示されない場合は、OS側のDNSキャッシュ削除やブラウザの再起動を試してください。

PCやスマホを再起動する

端末側の一時的なネットワーク不具合であれば、PCやスマホを再起動することで改善する場合があります。

特に、以下のような場合は再起動が有効です。

・長時間スリープ状態で使っていた
・Wi-Fiを何度も切り替えた
・VPNをオン・オフした
・ネットワーク設定を変更した
・ブラウザ以外のアプリも不安定


再起動は単純な方法ですが、DNSやネットワーク関連の一時的な問題を解消するうえで効果的です。

ルーターを再起動する

同じWi-Fiに接続している複数の端末で同じエラーが出る場合は、ルーター側に問題がある可能性があります。

ルーターを再起動する場合は、以下の手順で行います。

1. ルーターの電源を切る
2. 必要に応じてONUやモデムの電源も切る
3. 30秒〜1分ほど待つ
4. ONUやモデムの電源を入れる
5. ルーターの電源を入れる
6. インターネット接続が復旧するまで待つ


ルーターを再起動することで、DNS問い合わせやネットワーク接続が正常に戻ることがあります。

別のネットワークで試す

ネットワーク側の問題かどうかを確認するには、別の回線でアクセスしてみるのが有効です。

たとえば、以下のように試してみましょう。

・Wi-Fiからスマホのモバイル通信に切り替える
・自宅Wi-Fiではなく会社やカフェのWi-Fiで試す
・PCではなくスマホで試す
・同じスマホでWi-Fiと4G/5Gを比較する


モバイル通信ではアクセスできるのに自宅Wi-Fiではアクセスできない場合は、自宅のルーター、プロバイダのDNS、ネットワーク設定に問題がある可能性があります。

DNSサーバーを変更する

現在利用しているDNSサーバーに問題がある場合は、別のDNSサーバーへ変更することで改善することがあります。

代表的なパブリックDNSには、以下があります。

Google Public DNS
優先DNSサーバー:8.8.8.8
代替DNSサーバー:8.8.4.4

Cloudflare DNS
優先DNSサーバー:1.1.1.1
代替DNSサーバー:1.0.0.1

Quad9 DNS
優先DNSサーバー:9.9.9.9
代替DNSサーバー:149.112.112.112


DNSサーバーを変更すると、名前解決の問い合わせ先が変わるため、エラーが改善する場合があります。

ただし、会社や学校などの管理されたネットワークでは、指定されたDNSサーバーを使う前提でネットワークが構成されていることがあります。

勝手にパブリックDNSへ変更すると、社内システムや一部サービスに接続できなくなる可能性があるため注意してください。

WindowsでDNSサーバーを変更する

Windowsでは、以下の流れでDNSサーバーを変更できます。

1. 「設定」を開く
2. 「ネットワークとインターネット」を開く
3. 使用中の接続を選択する
4. DNSサーバーの設定を開く
5. 自動から手動に変更する
6. 優先DNS、代替DNSを入力する
7. 保存して再接続する


設定例は以下です。

優先DNSサーバー:8.8.8.8
代替DNSサーバー:8.8.4.4


変更後は、ブラウザを再起動してアクセスを確認しましょう。

MacでDNSサーバーを変更する

Macでは、以下の流れでDNSサーバーを変更できます。

1. 「システム設定」を開く
2. 「ネットワーク」を開く
3. 使用中のWi-Fiまたは有線接続を選択する
4. 「詳細」または「DNS」を開く
5. DNSサーバーを追加する
6. 設定を保存する


設定例は以下です。

8.8.8.8
8.8.4.4


または、以下のように設定して試すこともできます。

1.1.1.1
1.0.0.1


VPNやプロキシをオフにする

VPNやプロキシを使っている場合は、一時的にオフにしてアクセスできるか確認しましょう。

VPNをオフにしてエラーが解消する場合は、VPN側のDNS設定、接続先サーバー、通信経路に問題がある可能性があります。

会社のプロキシを使っている場合は、自分では変更できない設定が原因になっていることもあります。

その場合は、ネットワーク管理者に確認しましょう。

セキュリティソフトやファイアウォールを確認する

セキュリティソフトやファイアウォールがDNS通信を妨げている場合もあります。

以下の機能が有効になっている場合は、一時的に設定を見直してみましょう。

・Web保護
・フィッシング対策
・DNSフィルタリング
・広告ブロック
・ペアレンタルコントロール
・HTTPSスキャン


一時的に無効化してアクセスできるか確認すると、原因を切り分けやすくなります。

ただし、確認後はセキュリティ機能を元に戻してください。

ネットワーク設定をリセットする

さまざまな対処法を試しても改善しない場合は、ネットワーク設定をリセットする方法もあります。

Windowsでは、以下のようなコマンドが使われることがあります。

netsh winsock reset
netsh int ip reset
ipconfig /release
ipconfig /renew
ipconfig /flushdns


これらはネットワーク関連の設定やキャッシュをリセットするためのコマンドです。

ただし、会社PCや業務用PCでは、ネットワーク設定をリセットすると再設定が必要になる場合があります。

管理された端末では、事前に管理者へ確認しましょう。

サイト運営者向けの確認ポイント

自分が管理しているWebサイトで「DNSアドレスが見つかりませんでした」と表示される場合は、閲覧者側ではなく、サイト側の設定に問題がある可能性があります。

特に、サーバー移転、ドメイン移管、ネームサーバー変更、DNSレコード変更の直後は、DNS設定を重点的に確認しましょう。

ドメインの有効期限を確認する

まず、ドメインの有効期限が切れていないか確認しましょう。

ドメインが失効すると、Webサイトだけでなく、メールやサブドメインにも影響が出る場合があります。

確認すべき項目は以下です。

・ドメインの有効期限
・自動更新設定
・支払い状況
・登録メールアドレスに届いている通知
・WHOIS情報
・ドメイン管理会社の管理画面


ドメインの更新期限が切れていた場合は、すぐに更新手続きを行いましょう。

ただし、失効から時間が経っている場合は、復旧に時間がかかったり、追加費用が発生したりすることがあります。

ネームサーバー設定を確認する

ネームサーバーは、そのドメインのDNS情報を管理するサーバーです。

ドメイン管理会社側で指定しているネームサーバーが間違っていると、DNSレコードを正しく設定していても名前解決できません。

確認すべきポイントは以下です。

・ドメイン側のネームサーバーが正しいか
・古いサーバー会社のネームサーバーが残っていないか
・CDNやDNSサービス指定のネームサーバーになっているか
・ネームサーバー名に入力ミスがないか
・変更後、十分な時間が経っているか


サーバー移転やドメイン移管の際は、ネームサーバー設定のミスが起こりやすいため注意が必要です。

Aレコードを確認する

Aレコードは、ドメイン名をIPv4アドレスに対応付けるDNSレコードです。

たとえば、以下のように設定します。

example.com → 192.0.2.1


Aレコードが未設定だったり、古いサーバーのIPアドレスを向いていたりすると、Webサイトにアクセスできません。

確認すべきポイントは以下です。

・Aレコードが設定されているか
・IPアドレスが正しいか
・旧サーバーのIPアドレスが残っていないか
・wwwあり・なしの両方を確認したか
・サーバー会社が指定するIPアドレスと一致しているか


特にサーバー移転時は、Aレコードの変更漏れがよくあります。

AAAAレコードを確認する

AAAAレコードは、ドメイン名をIPv6アドレスに対応付けるDNSレコードです。

IPv6を利用しているサイトではAAAAレコードを設定しますが、誤ったAAAAレコードが残っていると、一部の環境でアクセスできない原因になることがあります。

たとえば、Aレコードは正しいのに、AAAAレコードだけ古いサーバーや存在しないIPv6アドレスを向いている場合、IPv6を優先する環境で接続エラーが起こることがあります。

確認すべきポイントは以下です。

・AAAAレコードが必要か
・IPv6アドレスが正しいか
・古いAAAAレコードが残っていないか
・サーバーがIPv6に対応しているか
・AレコードとAAAAレコードの整合性が取れているか


IPv6を使わない場合は、不要なAAAAレコードを削除することで改善する場合があります。

CNAMEレコードを確認する

CNAMEレコードは、あるホスト名を別のホスト名に向けるためのDNSレコードです。

たとえば、以下のように設定することがあります。

www.example.com → example.com


CNAMEレコードの参照先が間違っていると、www付きのURLだけ開けない、サブドメインだけ表示されないといった問題が発生します。

確認すべきポイントは以下です。

・CNAMEの参照先が正しいか
・存在しないホスト名を指定していないか
・AレコードとCNAMEが競合していないか
・外部サービスの指定どおりに設定しているか
・サブドメインの設定が意図どおりか


CNAMEは「別のホスト名を参照する」ためのレコードです。

そのため、同じホスト名にAレコードや他のレコードを同時に設定すると、DNSの仕様上問題になる場合があります。

DNSレコードの重複や競合を確認する

DNSレコードは、設定が重複したり競合したりすると正常に機能しない場合があります。

特に注意したいのは、同じホスト名にCNAMEと他のレコードを同時に設定しているケースです。

たとえば、以下のような設定は問題になる可能性があります。

www CNAME example.com
www A 192.0.2.1


確認すべきポイントは以下です。

・同じホスト名に不要なレコードが複数ないか
・CNAMEとAレコードが競合していないか
・古いDNSレコードが残っていないか
・CDN導入前の設定が残っていないか
・サブドメインの設定に矛盾がないか


DNS管理画面で、対象ドメインのレコード全体を確認しましょう。

DNSSECの設定を確認する

DNSSECを利用している場合、設定ミスによって名前解決が失敗することがあります。

DNSSECとは、DNS応答の正当性を検証するための仕組みです。

セキュリティを高める一方で、DSレコードや署名情報に不整合があると、DNSエラーの原因になることがあります。

特に、以下のタイミングでは注意が必要です。

・ドメイン移管をした
・ネームサーバーを変更した
・DNSSECを有効化した
・DNSSECを無効化した
・DNS管理会社を変更した
・CDNを導入した


DNSSECは一般の閲覧者が設定するものではなく、主にドメイン管理者やDNS管理者が確認すべき項目です。

DNSSECを使っていないつもりでも、以前の設定が残っている場合があるため、ドメイン管理画面で確認しておくとよいでしょう。

CDNやWAFの設定を確認する

CloudflareなどのCDNやWAFを利用している場合、DNS設定だけでなく、CDN側の設定も確認する必要があります。

CDNを導入すると、ドメインのDNSがCDN側を向く構成になることがあります。

そのため、CDN側の設定が不完全だと、DNSエラーや接続エラーが発生する場合があります。

確認すべきポイントは以下です。

・CDN側に対象ドメインを追加しているか
・CDN指定のネームサーバーに変更しているか
・DNSレコードがCDN側で正しく登録されているか
・プロキシ設定が意図どおりか
・オリジンサーバーのIPアドレスが正しいか
・WAFでアクセスがブロックされていないか


CDNを使っている場合は、ドメイン管理会社側とCDN管理画面側の両方を確認しましょう。

サーバー側の設定も確認する

DNSの名前解決自体に失敗している場合、ブラウザはまだWebサーバーまで到達できていません。

そのため、WordPress設定やSSL設定の問題は、厳密にはDNSエラーそのものではなく、DNS解決後に発生する別の表示トラブルとして切り分ける必要があります。

ただし、実務上は、DNS設定とサーバー設定をあわせて確認することが重要です。

確認すべきポイントは以下です。

・サーバーに対象ドメインを追加しているか
・ドキュメントルートが正しいか
・SSL設定が完了しているか
・WordPressのサイトURLが正しいか
・バーチャルホスト設定が正しいか
・サーバー側で対象ドメインを受け付ける設定になっているか


DNSエラーではなく、403、404、SSLエラー、リダイレクトエラーが表示される場合は、サーバー側やアプリケーション側の問題を確認しましょう。

DNSエラーかどうかを確認する方法

サイト運営者やWeb担当者の場合は、DNS確認ツールやコマンドを使って、対象ドメインが正しく名前解決できるか確認しましょう。

nslookupで確認する

WindowsでもMacでも、nslookup を使ってDNSの名前解決を確認できます。

nslookup example.com


Google Public DNSを指定して確認する場合は、以下のように入力します。

nslookup example.com 8.8.8.8


返ってきたIPアドレスが想定どおりか確認しましょう。

digで確認する

MacやLinuxでは、dig コマンドを使ってDNSレコードを確認できます。

dig example.com A


Cloudflare DNSを指定する場合は、以下のように入力します。

dig @1.1.1.1 example.com A


Google Public DNSを指定する場合は、以下です。

dig @8.8.8.8 example.com A


確認したいポイントは以下です。

・ANSWER SECTIONにAレコードが表示されるか
・想定しているIPアドレスが返っているか
・NXDOMAINになっていないか
・SERVFAILになっていないか
・NOERRORだがANSWERが空になっていないか


主な結果の意味は以下です。

NXDOMAIN:そのドメイン名が存在しない
SERVFAIL:DNSサーバー側で名前解決に失敗している
NOERRORでANSWERなし:名前は存在するが、指定したレコードがない可能性がある


複数のDNSサーバーで結果を比較すると、DNS設定の問題なのか、キャッシュの問題なのかを判断しやすくなります。

ケース別の原因と対処法

状況によって、確認すべきポイントは変わります。

ここでは、よくあるケースごとに原因と対処法を整理します。

自分だけサイトが見られない場合

他の人は見られるのに自分だけ見られない場合は、自分の端末やネットワーク側に原因がある可能性が高いです。

主な対処法は以下です。

・ブラウザを再起動する
・ブラウザのキャッシュを削除する
・DNSキャッシュを削除する
・PCやスマホを再起動する
・ルーターを再起動する
・別のネットワークで試す
・DNSサーバーを変更する
・VPNやプロキシをオフにする


特に、サイト移転やDNS変更後に自分だけ見られない場合は、DNSキャッシュが原因になっている可能性があります。

特定のサイトだけ見られない場合

特定のサイトだけDNSエラーになる場合は、そのサイト側に問題がある可能性があります。

考えられる原因は以下です。

・URLが間違っている
・ドメインが失効している
・DNSレコードが削除されている
・ネームサーバー設定が間違っている
・DNSSECの設定に不整合がある
・サイト側でDNS変更を行った直後である


閲覧者側でできることは限られますが、別の端末や別の回線で確認すると原因を切り分けやすくなります。

すべてのサイトが見られない場合

どのWebサイトでも同じようにDNSエラーが出る場合は、自分の端末、ルーター、DNSサーバー、回線側に問題がある可能性があります。

対処法としては、以下を順番に試しましょう。

・端末を再起動する
・ルーターを再起動する
・Wi-Fiとモバイル通信を切り替える
・VPNやプロキシをオフにする
・DNSサーバーを変更する
・ネットワーク設定をリセットする


Wi-Fiでは開けないがモバイル通信では開ける場合は、Wi-Fiやルーター側の問題を疑いましょう。

サイト移転後にエラーが出る場合

サイト移転後に「DNSアドレスが見つかりませんでした」と表示される場合は、DNS設定の反映待ち、キャッシュ、または設定ミスが考えられます。

確認すべきポイントは以下です。

・ネームサーバーは正しいか
・Aレコードは新サーバーのIPアドレスを向いているか
・wwwあり・なしの両方を設定しているか
・旧サーバーのDNSレコードが残っていないか
・TTLが長く設定されていなかったか
・サーバー側にドメインを追加しているか
・SSL設定が完了しているか


特に、ルートドメインは表示されるがwww付きでは表示されない、またはその逆の状態は、DNSレコードやリダイレクト設定の不備で起こりやすいです。

WordPressサイトでエラーが出る場合

WordPressサイトでDNSエラーが出る場合、WordPress本体よりも、ドメイン・DNS・サーバー設定が原因であることが多いです。

確認すべきポイントは以下です。

・ドメインが有効か
・ネームサーバーが正しいか
・Aレコードが正しいか
・wwwあり・なしの設定が正しいか
・サーバーにドメインを追加しているか
・CDNやWAFの設定が正しいか


DNSの名前解決に失敗している場合は、WordPress管理画面にもアクセスできないことがあります。

一方で、DNSは正しく解決できているのに、WordPressの画面が表示されない場合は、WordPressアドレス、サイトアドレス、SSL、リダイレクト、プラグインなどを確認しましょう。

ドメイン取得直後にエラーが出る場合

ドメインを取得した直後は、ネームサーバーやDNSレコードの設定が未完了だったり、各DNSキャッシュの影響で名前解決できるまで時間がかかったりすることがあります。

確認すべきポイントは以下です。

・ドメイン登録が完了しているか
・ネームサーバーを設定しているか
・AレコードやCNAMEレコードを設定しているか
・サーバー側にドメインを追加しているか
・設定後、ある程度時間を置いたか


ドメインを取得しただけでは、Webサイトは表示されません。

ドメインをどのサーバーに向けるかをDNSで設定する必要があります。

DNSエラーを防ぐためのポイント

DNSエラーは、日頃の管理や事前準備によって防ぎやすくなります。

特にWebサイトを運営している場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。

DNS変更前にTTLを短くしておく

サーバー移転やDNS変更を予定している場合は、事前にTTLを短くしておくと、切り替え時の影響を抑えやすくなります。

TTLとは、DNS情報をキャッシュしてよい時間のことです。

TTLが長いと、古いDNS情報が長く残りやすくなります。

反対に、TTLを短くしておけば、DNS変更後に新しい情報へ切り替わりやすくなります。

ただし、TTLを短くする場合は、DNS変更の直前ではなく、余裕を持って事前に変更しておく必要があります。

DNSレコードのバックアップを取る

DNS設定を変更する前には、現在のDNSレコードを控えておきましょう。

特に、以下のレコードは重要です。

・Aレコード
・AAAAレコード
・CNAMEレコード
・MXレコード
・TXTレコード
・NSレコード


Webサイトだけでなく、メールや外部サービスの認証にもDNSレコードが使われます。

たとえば、MXレコードやTXTレコードを誤って削除すると、Webサイトは表示されてもメールが届かなくなる可能性があります。

変更前にスクリーンショットを撮る、CSVでエクスポートする、メモに残すなどしておくと安心です。

wwwあり・なしの両方を確認する

Webサイトでは、以下の両方を確認することが重要です。

https://example.com
https://www.example.com


どちらか片方だけDNS設定が不十分だと、wwwありでは表示されるがwwwなしでは表示されない、またはその逆の問題が起こります。

ドメインとサーバーの契約期限を管理する

DNSエラーを防ぐには、ドメインやサーバーの契約期限を管理することも重要です。

特に企業サイト、店舗サイト、広告用LP、オウンドメディアなどでは、ドメイン失効が大きな機会損失につながります。

以下の対策を行いましょう。

・ドメインの自動更新を有効にする
・クレジットカードの有効期限を確認する
・更新通知メールを受け取れる状態にする
・管理者が退職しても更新できる体制を作る
・契約情報を複数人で管理する
・サーバー契約の更新日も確認する


ドメイン失効は、Webサイトの停止だけでなく、メール停止やブランド毀損にもつながるため注意が必要です。

変更作業後は複数環境で確認する

DNSやサーバー設定を変更した後は、1つの環境だけで確認するのではなく、複数の環境でチェックしましょう。

確認する環境の例は以下です。

・PC
・スマホ
・Wi-Fi
・モバイル通信
・別ブラウザ
・外部DNS確認ツール
・Google Public DNS
・Cloudflare DNS


複数の環境で確認することで、DNS設定ミスなのか、キャッシュの影響なのかを判断しやすくなります。

まとめ

「DNSアドレスが見つかりませんでした」というエラーは、アクセス先のドメイン名に対応するIPアドレスをDNSで取得できなかったときに表示されます。

厳密には、DNSサーバーのアドレスが見つからないという意味ではなく、ドメイン名の名前解決に失敗している状態です。

主な原因には、URLの入力ミス、ドメインの失効、DNSサーバーの不具合、DNSキャッシュ、ルーターの不具合、VPNやプロキシ、セキュリティソフト、サイト側のDNS設定ミスなどがあります。

閲覧者側でできる対処法としては、まずURLを確認し、他のサイトや別の端末でアクセスできるか試します。

そのうえで、ブラウザや端末の再起動、キャッシュ削除、DNSキャッシュ削除、ルーター再起動、DNSサーバー変更などを順番に試すとよいでしょう。

一方、サイト運営者の場合は、ドメインの有効期限、ネームサーバー、Aレコード、AAAAレコード、CNAMEレコード、DNSSEC、CDN、サーバー側の設定などを確認する必要があります。

DNS変更後に一部の環境で表示できない場合は、「DNSが世界中に広がっている途中」というより、各端末・ブラウザ・ルーター・DNSリゾルバーに残ったキャッシュがTTLに従って更新されるタイミングが異なるためです。

そのため、DNSトラブルでは、まず「自分だけの問題か」「特定のサイトだけの問題か」「サイト運営者側の設定ミスか」を切り分けることが大切です。

以上、DNSアドレスが見つかりませんでしたというエラーの原因と対処法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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