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FortiGateの基本設定の手順について

FortiGateはFortinet社が提供する高性能な次世代ファイアウォール(NGFW)です。

インターネット接続、アクセス制御、セキュリティ対策を一括して管理できる一方で、初期設定にあたっては適切な構成が求められます。

このガイドでは、FortiGateを初めて導入するネットワーク管理者向けに、GUI(Webブラウザ)ベースで行う基本設定手順を詳しく解説します。

FortiGateの接続と初期アクセス

機器の接続

  • FortiGate本体の電源を入れ、管理用PCをport1またはMGMTポートへLANケーブルで接続します。
  • 多くのモデルで、port1には初期IPアドレス 192.168.1.99/24 が設定されています。

※一部モデルではDHCPによりアドレスが自動割当される場合もあります。

詳細は機種のマニュアルを参照してください。

管理PCのIP設定(例)

  • IPアドレス:192.168.1.10
  • サブネットマスク:255.255.255.0
  • ゲートウェイ:空欄可

GUIへのログインと初期設定

Web GUIアクセス手順

  1. ブラウザを開き、https://192.168.1.99 にアクセス
  2. セキュリティ警告が出た場合は「続行」を選択
  3. ログイン画面が表示されたら以下を入力:

ユーザー名 パスワード
admin (初期は空欄)

  1. 初回ログイン時にパスワード変更を求められます

初期設定ウィザード(任意)

ログイン直後に表示されるウィザードでは以下の情報を簡単に設定可能です:

  • WAN接続方式(DHCP / PPPoE / 静的IP)
  • LAN側のIPとDHCP設定
  • 管理者情報の入力

スキップして手動で設定することも可能です。

管理インターフェース(port1)のIPアドレス変更(任意)

操作手順

  1. Network > Interfaces に移動
  2. port1 を選択して編集
  3. 以下を設定:
    • IP/Netmask:例 192.168.100.1/24
    • Administrative Access:HTTPS, PING, SSH を有効化

変更後は新しいIPアドレスで再ログインが必要です。

WANインターフェース(インターネット接続)の構成

DHCPで自動取得する場合(一般的なケース)

  • Network > Interfaces > wan1 を編集
    • Role: WAN
    • Addressing mode: DHCP
    • Administrative Access: PING, HTTPS, SSH(必要に応じて)

静的IPを指定する場合

  • IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSを手動入力

LANインターフェースとDHCPサーバ設定

LANとして使うポート(例:port2)にIPアドレスとDHCP設定を行います。

設定例

  • IPアドレス:192.168.10.1/24
  • DHCP Server:
    • 有効化
    • IP範囲:192.168.10.10 ~ 192.168.10.100
    • DNS:FortiGuard DNS または Google DNS(8.8.8.8など)

ファイアウォールポリシーの作成(LAN → WAN通信許可)

FortiGateは明示的にポリシーを作成しなければ通信を許可しません。

LANからインターネットへの通信を許可するには次のように設定します。

手順

  1. Policy & Objects > Firewall Policy に移動
  2. 「Create New」をクリックし、以下を設定:

項目 設定内容
Name LAN-to-WAN
Incoming Interface port2(LAN側)
Outgoing Interface wan1(WAN側)
Source all
Destination all
Service ALL
Action ACCEPT
NAT 有効化(必須)

  1. 保存してポリシーを有効化

DNSとNTPのシステム設定

DNS設定

  • Network > DNS にて、以下のいずれかを指定:
    • FortiGuard DNS(推奨)
    • Google DNS:8.8.8.8, 8.8.4.4(Webフィルタとの相性注意)

NTP(時刻同期)

  • System > Settings > Time よりNTPサーバを指定(デフォルトでFortiGuard NTPが使用されます)

ライセンス登録とファームウェア更新

FortiGuardライセンス登録

  • Dashboard > License Information から「登録」を選択
  • FortiCareアカウントでログインし、製品シリアルを登録

ファームウェアのアップデート

  • System > Firmware にて、アップデートを確認・実行
  • メジャーバージョンアップ前には設定のバックアップを必ず取得してください

動作確認と設定バックアップ

動作確認

  • 内部端末からインターネットへ接続できるか確認
  • Log & Reportで通信状況を確認
  • DNS/NTPもテスト(CLIで execute ping, diagnose debug など)

バックアップ手順

  1. Dashboard > Backup & Restore
  2. 「Backup」ボタンで設定ファイル(.conf)をローカル保存

まとめ

FortiGateの基本設定はGUI操作で完結でき、初学者でも導入しやすい構成になっています。

ただしセキュリティ機器である以上、通信ルールの定義やアクセス権限の管理を怠ると大きなリスクになります。

設定後の動作確認やバックアップ取得は必ず行いましょう。

さらにVPNやWebフィルタ、IPSなど高度なセキュリティ機能を導入する場合は、構成の整合性とセキュリティポリシーの精緻化が求められます。

以上、FortiGateの基本設定の手順についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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