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FortiGateのプロキシ機能について

FortiGate(フォーティゲート)は、Fortinet社が提供する統合型セキュリティアプライアンスであり、多くの企業ネットワークで利用されています。

その中でもプロキシ機能は、Webトラフィックの制御・監視・フィルタリングを行う重要な要素の一つです。

この回答では、FortiGateのプロキシ機能について、以下の構成で詳しく解説します。

FortiGateのプロキシとは何か?

FortiGateのプロキシ機能とは、クライアントとインターネットの間に介在し、通信内容を中継・検査する仕組みです。

プロキシはセキュリティの強化、アクセス制御、キャッシュ、ログ収集、コンテンツフィルタリングなど多くの目的で利用されます。

FortiGateでは、以下の2種類のプロキシ動作モードが提供されています。

  • Flow-based(フローベース)モード
  • Proxy-based(プロキシベース)モード

Flow-basedとProxy-basedの違い

特徴 Flow-based モード Proxy-based モード
処理方法 ストリーム検査 完全なバッファリング
パフォーマンス 高速(軽量) 低速(重くなることも)
セキュリティ精度 限定的 詳細な内容検査が可能
適した利用用途 基本的なスキャン、パフォーマンス重視 高精度なセキュリティ検査が必要な場合
TLS復号(SSL Inspection) 可能(簡易) 可能(高度)

補足: Proxy-basedは「中間者的」にトラフィックを完全に受け取ってから処理するため、SSL復号、DLP(データ漏洩防止)、Webフィルタなど高機能のセキュリティが可能です。

FortiGateでのプロキシの主な利用ケース

Webフィルタリング

  • URLカテゴリ別の制限(例:SNS、ギャンブルサイトのブロック)
  • 特定のドメイン/URLへのアクセス制限
  • 利用時間帯やユーザーグループごとの制限

SSLインスペクション

  • HTTPS通信を復号化し、ウイルスやマルウェア、フィッシングなどを検出
  • 中間者的に証明書を差し替え、暗号化された通信内容を分析

アプリケーション制御

  • Office365、Dropbox、YouTubeなどのアプリケーションの検出と制御
  • 特定アプリの使用制限または許可

データ漏洩防止(DLP)

  • 送信されるファイルやデータに対するフィルタリング
  • 個人情報や社外秘データの漏洩を検出・防止

ユーザーごとのアクセス制御(FSSOとの連携)

  • Active Directoryとの連携によって、ユーザーIDに基づいたポリシー制御が可能
  • 部署・役職に応じたアクセス制限設定

FortiGateプロキシの構成と設定例(基本)

Step 1: プロファイルの作成

  • Web FilterSSL InspectionApplication ControlAntivirusなどをそれぞれ設定

Step 2: セキュリティポリシーの作成

  • 対象の送信元/宛先/サービスを指定
  • 作成したプロファイルをポリシーに割り当て

Step 3: モードの選択(Proxy-based 推奨)

  • GUIでは、ポリシー作成時に「検査モード」をProxy-basedに選択

Step 4: ログと可視化の有効化

  • ログ保存とFortiAnalyzer/FortiCloud連携で視覚的に利用状況を分析

FortiGateプロキシと他製品との比較

製品 特徴
FortiGate UTMとして一元管理、Firewallと統合、高性能でコスパ◎
Squid 無償プロキシサーバ、細かい設定が可能だが運用難度高
Blue Coat 高度な企業向けプロキシ機能、価格が高価
Zscaler クラウド型でスケーラビリティに優れる

FortiGateはプロキシ専用製品と比較すると柔軟性に欠ける部分もありますが、「Firewallと一体化している」点でネットワーク全体を効率的にセキュアにできるという利点があります。

FortiGateのプロキシ運用上の注意点

  • SSLインスペクションの証明書配布
    社内クライアントにFortiGateのCA証明書を配布しないとHTTPSアクセスで警告が出ることがあります。
  • パフォーマンス負荷
    Proxy-basedはセキュリティ機能が多い反面、CPUやメモリへの負荷が高くなるため、リソース監視が重要です。
  • ユーザーからの問い合わせ増加
    ブロックや証明書エラーに関する問い合わせが多くなる可能性があります。
  • ログの保存容量
    全通信のログを保存するため、FortiAnalyzerや外部Syslogとの連携が推奨されます。

まとめ:FortiGateのプロキシ機能の価値

FortiGateのプロキシ機能は、単なる中継機能を超えて、統合的なセキュリティ制御の中核的な役割を果たします。

セキュリティ対策・運用効率・可視化の観点から、Proxy-basedモードを使いこなすことで、より高度なネットワーク防御を実現できます。

以上、FortiGateのプロキシ機能についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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