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DNSの自動と手動の違いについて

DNSの「自動」と「手動」の違いは、簡単に言うと、どのDNSサーバーを使うかを自動で決めるか、自分で指定するかの違いです。

ただし、ここでいう「自動」「手動」は、DNSサーバー設定の方法の話です。

DNSの世界には「Dynamic DNS(動的DNS更新)」という別の仕組みもありますが、それとは別の意味です。

まずDNSとは何か

DNSは、ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。

たとえば、私たちはブラウザに example.com のようなドメイン名を入力してサイトを開きますが、実際の通信ではコンピュータはIPアドレスを使って接続先を識別しています。

そのため、アクセスの前に「このドメインはどのIPアドレスなのか」を調べる必要があります。

この役割を担うのがDNSです。

つまりDNSは、インターネット上の名前と住所を対応づける仕組みだと考えると分かりやすいです。

DNSの「自動」とは

DNSの自動設定とは、端末がネットワーク接続時にDNSサーバーの情報を自動取得して使う設定のことです。

多くの場合、PCやスマートフォンはネットワークに接続したとき、DHCPという仕組みを通じて次のような情報を自動でもらいます。

  • IPアドレス
  • デフォルトゲートウェイ
  • DNSサーバー情報

このとき、DNSサーバーの設定も一緒に配布されるため、利用者が自分でDNSアドレスを入力しなくても、そのままインターネットを利用できます。

自動設定の特徴

  • 初期設定のままで使える
  • 設定の手間が少ない
  • 一般利用では最も標準的
  • ネットワーク側の設定に合わせて動く

家庭用Wi-Fiや一般的なオフィス環境では、この「自動」が使われていることが多いです。

DNSの「手動」とは

DNSの手動設定とは、使うDNSサーバーを自分で指定する設定のことです。

たとえば、端末やルーターにDNSサーバーのIPアドレスを入力して、利用先を明示的に決めます。

代表的な例としては、公開DNSサービスのアドレスを指定するケースがあります。

手動設定は、端末単体で行うこともあれば、ルーターやネットワーク機器側で行うこともあります。

手動設定の特徴

  • 利用するDNSサーバーを自分で選べる
  • ネットワーク標準のDNSを使わずに済む
  • トラブル切り分けに役立つ
  • 設定ミスがあると名前解決できなくなる

自動と手動の違いを整理すると

設定方法が違う

自動

ネットワーク接続時に、DNSサーバー情報を自動取得します。

ユーザーが個別にDNSを入力する必要はありません。

手動

ユーザーまたは管理者が、利用するDNSサーバーを明示的に設定します。

誰がDNSを決めるかが違う

自動

接続先ネットワークの設定に従います。

たとえば家庭では、ルーターからDNS情報が配られることが一般的です。

手動

利用者または管理者が、どのDNSを使うかを決めます。

そのため、接続先ネットワークの標準設定とは別のDNSを使うこともできます。

管理のしやすさが違う

自動

設定が簡単で、特に個人利用では扱いやすい方法です。

手動

設定や管理の手間は増えますが、ポリシーを決めて運用したい場合には便利です。

トラブル対応での使い方が違う

自動

普段使いには十分ですが、ネットワーク側のDNSに問題があると、その影響を受けます。

手動

別のDNSを指定することで、DNS起因の不具合を切り分けやすくなります。

「自動 = プロバイダDNS」と考えてよいのか

一般的には、家庭でDNSを自動設定にしていると、結果として回線事業者やルーター側が用意したDNS設定を使うことが多いです。

ただし、厳密には常に「プロバイダのDNSをそのまま直接使っている」とは限りません。

実際には、次のようなケースがあります。

  • ルーターがDNSサーバー情報を端末に配る
  • ルーター自身がDNSの中継役になる
  • ルーターが別のDNSへ転送する
  • 組織ネットワークで社内DNSが配布される

そのため、初心者向けには「自動 = ネットワーク側から配られたDNSを使う」と理解するのが最も正確です。

手動設定のメリット

使うDNSを選べる

自分の用途に合わせてDNSを選択できます。

トラブル切り分けがしやすい

「ネットはつながるのにサイト名でアクセスできない」といったとき、DNSを変えることで原因を切り分けやすくなります。

運用ルールを作りやすい

社内ネットワーク、家庭内フィルタリング、検証環境などで役立ちます。

特定の機能を使える

DNSによっては、セキュリティ機能、フィルタリング機能、プライバシー重視の仕組みを提供していることがあります。

手動設定のデメリット

設定ミスのリスクがある

DNSアドレスを間違えると、回線自体はつながっていてもサイトが開けなくなることがあります。

環境によっては不具合の原因になる

特に会社や学校などでは、社内専用のDNSを使っている場合があります。

その環境で外部DNSを手動設定すると、社内サーバーや社内サイトにアクセスできなくなることがあります。

管理が必要になる

ネットワーク環境が変わったときや、設定先を見直したいときに、自分で調整しなければなりません。

必ず速くなるわけではない

手動設定にしても、常に通信が改善するとは限りません。

「手動にすると速くなる」は本当か

これは場合によります

DNSが関わるのは主に、ドメイン名をIPアドレスへ変換する最初の処理です。

そのため、DNSの応答が速ければ、サイトを開き始めるまでの待ち時間が改善することはあります。

ただし、ここで改善されるのは主に名前解決の速度です。

動画視聴の通信速度や、大きなファイルのダウンロード速度そのものが大きく上がるわけではありません。

つまり重要なのは、「自動か手動か」そのものではなく、実際に使っているDNSサーバーの性能や経路」という点です。

「自動のほうが安全」「手動のほうが安全」は一概に言えない

安全性は、単純に自動か手動かだけで決まりません。

重要なのは、次のような点です。

  • どのDNSサービスを使っているか
  • そのDNSの運用品質
  • フィルタリングや保護機能があるか
  • 暗号化DNSを利用しているか

そのため、

  • 自動だから危険
  • 手動だから安全

とは言えません。

むしろ、どのDNSを選ぶか、どう運用するかのほうが本質です。

どちらを選ぶべきか

自動が向いているケース

  • 一般家庭で普通に使う
  • 特別な設定が不要
  • 設定ミスを避けたい
  • 管理の手間を減らしたい

手動が向いているケース

  • DNS障害の切り分けをしたい
  • 特定のDNSサービスを使いたい
  • フィルタリングやセキュリティ機能を使いたい
  • 会社や検証環境で指定DNSが必要
  • ルーター単位で運用方針を決めたい

まとめ

DNSの「自動」と「手動」の違いは、DNSサーバー情報を自動取得するか、自分で指定するかです。

  • 自動
    ネットワーク接続時にDNSサーバー情報を自動で受け取って使う方法
    一般利用ではこちらが標準
  • 手動
    使うDNSサーバーを自分で指定する方法
    検証、運用、障害対応、ポリシー管理に向く

基本的には、通常利用なら自動、明確な目的があるなら手動と考えると分かりやすいです。

以上、DNSの自動と手動の違いについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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