VPN(Virtual Private Network)をオンにするとは、インターネット通信を通常とは異なる安全な経路に切り替えることを指します。
主に「通信の安全性向上」「IPアドレスや接続地域の変更」「社内・学内ネットワークへの安全な接続」といった目的で利用されます。
本記事では、VPNの基本的な仕組みを簡単に整理したうえで、端末別にVPNをオンにする具体的な方法を解説します。
VPNをオンにすると何が起こるのか
VPNをオンにすると、利用している端末からVPNサーバーまでの通信が暗号化されます。
その結果、以下のような効果が得られます。
- 公共Wi-Fiなどでも通信内容を第三者に盗み見されにくくなる
- 接続元のIPアドレスがVPNサーバーのものに置き換わる
- 海外・別地域からアクセスしている状態を再現できる
※注意点として、VPNサーバー以降の通信が暗号化されるかどうかは、接続先サイトがHTTPSに対応しているか等に依存します。
VPNをオンにしたからといって、すべての通信が常に完全に暗号化されるわけではありません。
VPNをオンにする主な3つの方法
VPNを有効化する方法は、用途や環境によって次の3種類に分かれます。
- VPNアプリを使う方法(最も一般的・初心者向け)
- OSの標準機能でVPN接続する方法(会社・学校向け)
- ルーター単位でVPNをオンにする方法(上級者向け)
一般的な個人利用では①、業務用途では②が多く使われます。
① VPNアプリを使ってオンにする方法(最も簡単)
市販・商用のVPNサービスを利用する場合、専用アプリを使うのが最も簡単です。
基本的な流れ(共通)
- VPNサービスに申し込む
- 専用アプリをインストール
- アプリを起動
- 「接続」「Connect」「ON」などのボタンを押す
初回のみ、OS側から「VPN構成を追加しますか」「接続を許可しますか」といった確認が表示されるため、必ず許可します。
WindowsでVPNアプリをオンにする
- VPNアプリを起動
- 接続先サーバー(国・地域)を選択
- 「接続」ボタンをクリック
- アプリ上で「Connected」などの表示が出ればVPNオン
初回はWindowsの確認ダイアログが表示されることがありますが、問題ありません。
MacでVPNアプリをオンにする
- VPNアプリを起動
- 「Connect」または「接続」をクリック
- macOSからVPN構成追加の許可を求められたら承認
- メニューバーやアプリ内に接続中表示が出れば完了
iPhone / AndroidでVPNアプリをオンにする
- App Store / Google Play からVPNアプリをインストール
- アプリを起動し、接続ボタンをタップ
- 初回のみVPN構成追加の確認が表示されるため許可
- 接続状態が表示されればVPNオン
iPhoneの場合、以後は「設定」アプリ内のVPNスイッチからもオン・オフが可能になります。
② OS標準機能でVPNをオンにする方法(手動設定)
会社や学校から指定されたVPNを利用する場合、OS標準のVPN機能を使うことがあります。
Windows(10 / 11)
- 設定 → ネットワークとインターネット → VPN
- 「VPNを追加」または既存VPNを選択
- サーバー名、VPNの種類、ユーザー名・パスワードを入力
- 保存後、「接続」をクリック
Mac
- システム設定 → ネットワーク
- アクションメニュー(…)からVPN構成を追加
- VPNタイプ(L2TP / IKEv2など)を選択
- サーバー情報を入力
- 「接続」をクリック
macOSのバージョンによっては、サイドバーに直接「VPN」が表示される場合もあります。
iPhone
- 設定 → 一般
- 「VPN」または「VPNとデバイス管理」を開く
- VPN構成を追加
- 必要情報を入力
- ステータスをオンに切り替える
※表示項目はiOSのバージョンや管理状態によって異なるため、見つからない場合は設定画面内検索で「VPN」と入力すると確実です。
Android
- 設定 → ネットワークとインターネット
- VPN
- VPNを追加、または既存VPNを選択
- 接続
メーカー独自UIの場合、表記が異なることがあります。
その場合も設定検索で「VPN」と入力すれば見つかります。
③ ルーターでVPNをオンにする方法(補足)
VPN対応ルーターを使うことで、家庭内ネットワーク全体をVPN経由にすることも可能です。
ただし、
- ルーターがVPNに対応している必要がある
- 設定が複雑
- 通信速度が低下しやすい
といった点から、一般的には上級者向けの方法です。
VPNがオンになっているか確認する方法
VPNが正しく有効になっているかは、次の方法で確認できます。
- VPNアプリで「Connected」「接続中」表示を確認
- OSのネットワーク設定でVPNが有効になっているか確認
- IPアドレス確認サイトで地域が変わっているかを見る
よくあるトラブルと対処法
接続できない場合
- Wi-Fiやモバイル通信を切り替える
- 別のVPNサーバーを選ぶ
- アプリや端末を再起動する
通信が遅い場合
- 物理的に近い地域のサーバーを選択する
- 混雑していないサーバーに変更する
勝手に切断される場合
- スマートフォンの省電力設定をオフにする
- VPNアプリの「常時接続」設定があれば有効化する
まとめ
- VPNをオンにする最も簡単な方法はVPNアプリを使うこと
- 初回は必ずOS側の「許可」操作が必要
- VPNオン=端末からVPNサーバーまでの通信が暗号化される
- 公共Wi-Fi利用時は特にVPNの使用が推奨される
以上、VPNをオンにする方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。