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Azure VPN Gatewayについて

Azure VPN Gatewayは、Microsoft Azure が提供する 仮想ネットワーク(VNet)用のマネージドVPNサービスです。

Azure 上の VNet と、オンプレミス環境・他の Azure VNet・リモートユーザー端末などを、公衆インターネット経由で暗号化通信(IPsec/IKE)により安全に接続できます。

最大の特徴は、専用VPN機器をAzure側に用意する必要がなく、可用性・冗長性・保守をAzureが管理してくれる点にあります。

そのため、初期導入コストを抑えながらハイブリッドネットワークを構築したい場合に、非常によく選ばれるサービスです。

Azure VPN Gatewayで実現できる接続形態

Azure VPN Gatewayは、主に次の3つの接続方式をサポートします。

Site-to-Site VPN(S2S)

オンプレミスネットワークと Azure VNet を常時接続する方式です。

  • オンプレミス側:VPN対応ルーター/UTMが必要
  • Azure側:VPN Gatewayを配置
  • 通信方式:IPsec / IKE(常時接続)

オンプレミスの社内ネットワークと Azure 上の VM や Web サービスを、同一ネットワークの延長のように利用できるため、
ハイブリッド構成(段階的クラウド移行)で最も利用されます。

Point-to-Site VPN(P2S)

個人端末(PCなど)から Azure VNet へ直接接続する方式です。

  • VPNクライアントを利用して接続
  • Azure AD 認証・証明書認証などに対応
  • 拠点側のVPNルーターは不要

在宅勤務、運用保守、外部委託先の一時的なアクセスなど、「人がAzureへ安全に接続する」用途に適しています。

VNet-to-VNet VPN

Azure 上の VNet 同士を VPN で接続する方式です。

  • 同一リージョン/異なるリージョン間でも接続可能
  • Azure内部通信でも暗号化される

本番・検証環境の分離、リージョン分散構成、テナント分割などで利用されます。

セキュリティと通信方式

Azure VPN Gatewayは、以下のセキュリティ要素を備えています。

  • IPsec / IKEv2
  • AES(最大256bit)暗号化
  • SHA-256 などのハッシュアルゴリズム
  • Perfect Forward Secrecy(PFS)対応

一般的な業務システム・Webサービス用途において、十分に高いセキュリティレベルを確保できます。

ゲートウェイSKU(性能の正しい理解)

Azure VPN Gatewayには複数の SKU(性能ティア) が存在します。

帯域(Bandwidth)の目安(価格ページ基準)

SKU 帯域の目安
VpnGw1 650 Mbps
VpnGw2 1 Gbps
VpnGw3 1.25 Gbps
VpnGw4 5 Gbps
VpnGw5 10 Gbps

※ これは 課金・サービスティア上の帯域目安であり、「常にこの速度が出る」ことを保証する数値ではありません。

実効性能に関する重要な注意点

実際の通信性能は、次の要因に大きく左右されます。

  • 暗号アルゴリズムの種類
  • トンネル数(複数接続は帯域を共有)
  • S2S と P2S の混在状況
  • オンプレミス側回線・ルーター性能

Microsoft Learn の性能資料では、トンネル単位で観測されたスループット値も示されており、価格ページの Bandwidth 値とは 指標の意味が異なる点に注意が必要です。

設計時は「価格ページの帯域=上限目安」「Learnの性能値=現実的な期待値」と分けて考えるのが安全です。

料金体系

Azure VPN Gatewayの料金は、主に次の2要素で構成されます。

ゲートウェイ稼働時間の課金

  • SKUごとに 時間単位で課金
  • 24時間稼働が前提(停止=削除)

データ転送量の課金

  • 通信方向・接続形態によって扱いが異なる
    • VNet間のインバウンドは無料
    • アウトバウンドはリージョン別の転送料金が発生
    • P2S通信は通常のデータ転送料金が適用される場合あり

「アウトバウンド課金」と一括りにせず、用途別に価格ページを確認する設計姿勢が重要です。

ExpressRouteとの違い

項目 VPN Gateway ExpressRoute
回線 公衆インターネット 専用線
暗号化 あり 不要(物理分離)
レイテンシ やや高め 低い
コスト
導入難易度

中小規模〜一般的な業務用途では VPN Gateway が現実解であり、大規模・低遅延・安定帯域が必須な場合に ExpressRoute が選択されます。

設計時に必ず押さえるポイント

GatewaySubnetは必須

  • 専用の GatewaySubnet が必要
  • 技術的には /29 でも作成可能
  • 将来拡張を考慮し /27 以上が強く推奨

帯域は「共有される」

  • 複数の S2S / P2S 接続は 同一ゲートウェイの帯域を共有
  • P2Sユーザー増加がS2S通信に影響することもある

オンプレミス側の設計がボトルネックになりやすい

  • ルーターのIPsec性能
  • 回線品質
  • 冗長構成(Active/Standby)

Azure側だけでなく、オンプレミス側の設計品質が体感性能を左右します。

まとめ

  • Azure VPN Gatewayは、安全・低コスト・導入容易なVPN接続サービス
  • ハイブリッド構成の第一選択肢
  • 性能値は「価格ページ」と「Learn性能資料」で意味が異なる
  • 小〜中規模システムでは十分な実用性能
  • 将来、ExpressRouteへ拡張する前段としても有効

以上、Azure VPN Gatewayについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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