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FortiGateの通信ログの表示方法について

FortiGateの通信ログ(トラフィックログ)の表示方法について、管理者が使いやすく、トラブルシューティングやセキュリティ分析に役立つように、GUIとCLIの両方から詳しく説明します。

FortiGateはFortinet製のUTM(統合脅威管理)ファイアウォールであり、通信ログの取得・分析は運用上極めて重要です。

前提:ログを確認するにはログの保存先設定が必要

FortiGateはログを以下のいずれかに出力できます。

  • ローカルディスク(機種によっては非対応)
  • FortiAnalyzer
  • Syslogサーバー
  • Cloud Logging(FortiCloud)

ローカルログを使う場合の有効化方法(GUI)

  1. FortiGateにログイン(Web GUI)。
  2. ログ&レポート > ログ設定]を開く。
  3. 「ディスクログ」を有効にする(機種がローカルディスク対応である必要あり)。
  4. 「トラフィックログの記録」を有効にし、保存するイベントのレベルを選択(例:すべて、拒否、許可など)。

通信ログの表示方法(GUI編)

トラフィックログの確認方法

  1. FortiGateのWeb GUIにログイン。
  2. ログ&レポート > トラフィックログ(Traffic Log) > 転送/受信/拒否ログ]にアクセス。
  3. 以下のような情報を確認可能:
    • 送信元IP・宛先IP
    • ポート番号(送信元/宛先)
    • プロトコル(TCP/UDPなど)
    • 使用されたポリシーID
    • 接続ステータス(許可/拒否)
    • NATアドレス
    • セッションバイト数・時間

フィルターの使い方

GUI上部のフィルターバーで、条件を指定してログを絞り込みできます。

条件キー
ソースIP 192.168.1.100
宛先IP 10.0.0.1
ポリシーID ID:2
ポート番号 DstPort:443
アクション action:deny または action:accept

ポイント:ログが多い場合、特定のホストやプロトコルで絞ると分析効率が上がります。

通信ログの表示方法(CLI編)

CLIからもログの確認が可能で、SSHやコンソールでのトラブルシューティング時に便利です。

基本ログ表示コマンド

# トラフィックログを表示(最新から順)
execute log display

# 直近の100件を表示
execute log display | tail -n 100

特定条件での検索

# ソースIPアドレスでフィルタ
execute log filter field srcip 192.168.1.10
execute log display

# 宛先ポート443(HTTPS)でフィルタ
execute log filter field dstport 443
execute log display

ログファイルの一覧と指定

# ログファイルのリストを表示
execute log list

# 指定したログファイルを表示
execute log view <ファイル名>

FortiAnalyzer/FortiCloud利用時のログ確認(補足)

FortiAnalyzerやFortiCloudを併用している場合、より詳細なログ解析が可能になります。

FortiAnalyzerでできること

  • 長期間のログ保存
  • インタラクティブなトラフィックグラフ
  • 高度な検索(AND/OR条件、ポリシーグループ単位の分析)
  • レポート生成(PDF出力、スケジュール設定)

通信ログを使った典型的なユースケース

ユースケース 説明
通信拒否の原因調査 action=denyログを確認して、どのポリシーがブロックしたかを特定。
不審な通信の検知 異常な宛先IPやプロトコルを含む通信ログを抽出。
ポリシーのマッチ確認 特定のトラフィックがどのポリシーにマッチしたか確認して、意図通りの挙動か検証。
帯域使用量の分析 セッションバイトやレートを見て、トラフィック量が多いIPやアプリケーションを特定。

注意点・トラブル対処

  • ローカルログが表示されない場合
    • ログ保存の設定が無効になっている。
    • ローカルディスク非搭載のモデル(例:エントリーモデル)である。
    • ログが古すぎて削除されている可能性。
  • 時刻がズレている
    • NTPの設定ミスでログの時系列がズレることがある。GUIまたはCLIからNTP設定を確認。
  • 通信はあるのにログに出ない
    • ポリシーの「ログ記録」設定がオフになっている可能性あり。
    • セッションが短すぎて記録されないケースもある(非推奨だが「start」または「end」のログ記録タイミング設定の確認を)。

まとめ

FortiGateでの通信ログの表示方法は、日々の運用監視・トラブル対応・セキュリティ監査に不可欠です。

GUIからは視覚的にわかりやすく分析でき、CLIでは効率的に特定条件での抽出が可能です。

運用環境に応じて、FortiAnalyzerやFortiCloudの導入も検討すると、ログの可視性・保存性・分析力が大きく向上します。

以上、FortiGateの通信ログの表示方法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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