VPNを使うと「通信量が増える」と聞くことがありますが、これは完全に間違いでも、完全に正解でもありません。
結論を先に言うと、VPNは通常時よりデータ通信量がやや増える傾向がありますが、その増加は限定的で、使い方次第ではほとんど誤差レベルに抑えられます。
本記事では、
を仕組みベースで正確に解説します。
VPNで通信量が増える原因は、「暗号化されたからデータが膨らむ」わけではありません。
増加の主因は、通信データに付加される追加情報(オーバーヘッド)です。
VPNは、通信を「トンネル」と呼ばれる仮想経路の中に包んで送信します。
このとき、
がセットになり、1パケットあたりのサイズが増加します。
これが、VPN利用時に通信量が増える最も基本的な理由です。
VPNでは通信内容を暗号化し、改ざん防止のための認証情報も付加されます。
重要なのは、
という点です。
この付加情報が積み重なることで、総通信量が増加します。
VPNサーバーが遠い、または回線が混雑している場合、
が発生しやすくなり、結果的に通信量が増えることがあります。
ただし、これは「VPNだから必ず起こる」ものではなく、サーバー距離・回線品質・プロトコル選択に左右されます。
多くの一般的な利用環境では、VPN使用時の通信量増加は以下が目安です。
| 利用内容 | 通常時 | VPN使用時(目安) |
|---|---|---|
| Web閲覧 | 100MB | 約105〜115MB |
| 動画視聴(HD) | 1GB | 約1.05〜1.15GB |
| オンライン会議 | 1GB | 約1.1GB前後 |
「少し増えるが、極端ではない」というのが実態です。
VPNは通信量そのものを増やすため、もともと大量通信を行う動画・音楽では影響が目立ちやすくなります。
特に
との組み合わせは注意が必要です。
VPNを常時有効にすると、
など、すべての通信がVPN経由になります。
その結果、意識しないうちに通信量が増えることがあります。
サーバーが混雑していたり、物理的に遠い場合は、
が発生しやすく、結果的に通信量が増えることがあります。
※これは「無料VPNだから必ず増える」という意味ではありませんが、品質が不安定なサービスでは起こりやすい傾向があります。
など、常時接続を避けるだけで消費量は大きく変わります。
設定可能な場合は、
を選ぶことで、通信量増加を最小限に抑えられます。
物理的に近いサーバーほど、
というメリットがあります。
VPN使用中は特に効果的です。
画質を1段階下げるだけで、通信量は大幅に削減できます。
VPN自体が危険なのではなく、「VPN+常時接続+動画」の組み合わせが通信量増加の原因になります。
以上、VPNはデータ通信量多く消費するのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。