VPNを使うと「グローバルIPアドレスが変わる」とよく言われますが、この表現は正しい一方で、意味を正確に理解していないと誤解しやすいのも事実です。
ここでは、
を軸にVPNとグローバルIPの関係を正確に解説します。
インターネット上の通信において、IPアドレスには大きく2種類があります。
Webサイトがアクセス元として認識するのは、基本的にグローバルIPアドレスです。
VPNを利用すると、Webサイトから見えるグローバルIPアドレスはVPNサーバーのIPに置き換わります。
ただし重要なのは、「あなたの回線に割り当てられたグローバルIPそのものが消える・書き換わるわけではない」という点です。
あなたの端末
↓
インターネットプロバイダ(ISP)
↓
Webサイト
この場合、WebサイトからはあなたのISPが割り当てたグローバルIPアドレスが見えます。
あなたの端末
↓(暗号化)
VPNサーバー
↓
Webサイト
この場合、Webサイトから見えるのはVPNサーバーのグローバルIPアドレスです。
つまり、
という構造になります。
VPNサーバーは世界各国に設置されています。
そのため、接続するVPNサーバーの所在地によって、
といったように、IPの国・地域情報もVPNサーバー基準に変わります。
この仕組みが、
などに活用されています。
VPNを使うと通信は暗号化されますが、ISPから完全に「何も見えなくなる」わけではありません。
※ただしこれは、VPNが正しく機能し、DNSやIPv6などの通信がVPN経由に統一されている場合に限られます。設定不備やリークがあると例外が生じる可能性があります。
結論から言うと、VPNを使っても完全な匿名状態になるわけではありません。
VPN事業者は通信の中継点であるため、
といった情報を技術的には把握可能です。
多くのVPNサービスは「ノーログポリシー」を掲げていますが、これは運営方針や法制度に依存するため、絶対的な保証ではありません。
以上、VPNを使うとグローバルIPアドレスは変わるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。