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FortiGateの表示機能設定について

FortiGateの表示機能設定(Display Settings)は、主にFortiGateのGUI(Web管理画面)上での表示のカスタマイズを指し、管理者が使いやすいように情報の見せ方を調整できます。

以下では、表示設定の目的、設定方法、活用例、注意点などを体系的に詳しく解説します。

FortiGateの表示機能設定とは?

FortiGateの表示機能設定(Display Settings)は、次のようなGUI上の情報表示に関する項目をカスタマイズできます。

  • 表示言語(日本語や英語など)
  • タイムゾーンや日付フォーマット
  • ダッシュボード上のウィジェット構成
  • 表やログ画面での列の表示/非表示
  • デバイス名やインターフェースの表示方法
  • ポリシー表示のフィルタやソート条件

つまり、管理者が必要な情報を効率よく確認できるようにするための調整機能です。

主な表示設定の項目と詳細

管理者ユーザーの個別設定(個人単位)

GUIの右上にあるユーザーアイコンをクリックして「Display Settings(表示設定)」を選ぶことで、以下の設定が可能です。

設定項目 説明
言語 GUIの言語を選択(日本語、英語、中国語など)
テーマ 明るいテーマ / ダークテーマ(FortiOS 7以降)
時間表示形式 12時間 / 24時間 表記の切り替え
タイムゾーン ローカルの時差に合わせて設定(JSTなど)
デバイス名の表示 ホスト名表示の有無
ダッシュボード設定 ウィジェットの表示・非表示や順番の変更

ポリシー画面のカスタマイズ

ポリシー(IPv4/IPv6ポリシーなど)の画面では、次のような設定が可能です。

  • 列の表示/非表示(例:スケジュール、コメント、UUIDなど)
  • 並べ替え(例:ポリシーID順、インターフェース順)
  • 検索/フィルター条件(ソースアドレス、サービスなどで絞り込み)
  • コンパクトビュー(情報量を少なくして一覧性を高める)

ポイント: 多数のポリシーがある環境では、特定列だけ表示してスクロールを減らすことで作業効率が大きく向上します。

ダッシュボードの構成変更(7.0以降)

FortiOS 7以降では、ダッシュボードの構成がより柔軟になりました。

  • 「+ ウィジェットを追加」ボタンから任意の情報を追加
  • 使用しないウィジェットは「×」で削除可能
  • 各ウィジェットのサイズや配置はドラッグ&ドロップで調整
  • カスタムダッシュボードの作成も可能(管理用・監視用など)

例えば、「セッション数」「インターフェーストラフィック」「ログ&イベント」などのウィジェットを状況に応じて並べることで、監視業務の効率が大幅に上がります。

ログの表示設定

ログビューアやイベントログでは、以下のようなカスタマイズができます。

  • 表示列の選択(時刻、送信元/宛先IP、インターフェースなど)
  • フィルター条件の保存と呼び出し(定期確認に便利)
  • リアルタイム更新の有無
  • ページあたりの表示件数

CLIでの表示関連設定(補足)

CLIでも一部の表示に関する設定が可能です。

例えば

config system global
    set hostname "Branch-FW-01"
    set timezone 59      ← JSTは59
    set gui-theme dark   ← FortiOS 7.2以降で有効
end

※CLIで設定した内容はGUIにも反映されるものがあります(例:ホスト名、タイムゾーン、GUIテーマなど)

活用シーン例

シーン 活用例
大規模環境での管理効率化 インターフェース名やゾーン名をカスタマイズし、ポリシー管理を見やすくする
ログ監視業務の簡略化 関連する列だけ表示させて分析作業の負担を軽減
セキュリティ監査対応 UUIDやコメント列を可視化し、ポリシー変更履歴を明確化
多言語オペレータ対応 日本語が苦手なオペレータ向けにGUIを英語表示にする

注意点

  • ユーザーごとの設定:表示設定は管理者アカウント単位で保存されるため、別のユーザーには影響しません。
  • 設定変更の反映タイミング:GUIの再読み込みが必要な場合があります。
  • FortiOSバージョン依存:バージョンにより表示可能な列やウィジェットの種類が異なるため、ドキュメントやリリースノートを確認してください。
  • ポリシーUUID表示の有効化:UUIDを表示するには、GUI右上の歯車マークから列表示設定で「UUID」を選ぶ必要があります。

まとめ

FortiGateの表示機能設定は、日々の管理や監視業務を効率的に行うための重要な要素です。

特に、ポリシーやログが多くなる中規模~大規模環境では、表示項目を取捨選択して見やすくすることで、ミス防止や作業のスピードアップに直結します。

GUI上で完結できる機能が多く、直感的に操作できるのも特長です。

FortiOSのバージョンに応じたカスタマイズを把握し、使いこなすことで、よりセキュアで効率的な運用体制の構築につながります。

以上、FortiGateの表示機能設定についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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