FortiGateの表示機能設定(Display Settings)は、主にFortiGateのGUI(Web管理画面)上での表示のカスタマイズを指し、管理者が使いやすいように情報の見せ方を調整できます。
以下では、表示設定の目的、設定方法、活用例、注意点などを体系的に詳しく解説します。
FortiGateの表示機能設定(Display Settings)は、次のようなGUI上の情報表示に関する項目をカスタマイズできます。
つまり、管理者が必要な情報を効率よく確認できるようにするための調整機能です。
GUIの右上にあるユーザーアイコンをクリックして「Display Settings(表示設定)」を選ぶことで、以下の設定が可能です。
設定項目 | 説明 |
---|---|
言語 | GUIの言語を選択(日本語、英語、中国語など) |
テーマ | 明るいテーマ / ダークテーマ(FortiOS 7以降) |
時間表示形式 | 12時間 / 24時間 表記の切り替え |
タイムゾーン | ローカルの時差に合わせて設定(JSTなど) |
デバイス名の表示 | ホスト名表示の有無 |
ダッシュボード設定 | ウィジェットの表示・非表示や順番の変更 |
ポリシー(IPv4/IPv6ポリシーなど)の画面では、次のような設定が可能です。
ポイント: 多数のポリシーがある環境では、特定列だけ表示してスクロールを減らすことで作業効率が大きく向上します。
FortiOS 7以降では、ダッシュボードの構成がより柔軟になりました。
例えば、「セッション数」「インターフェーストラフィック」「ログ&イベント」などのウィジェットを状況に応じて並べることで、監視業務の効率が大幅に上がります。
ログビューアやイベントログでは、以下のようなカスタマイズができます。
CLIでも一部の表示に関する設定が可能です。
例えば
config system global
set hostname "Branch-FW-01"
set timezone 59 ← JSTは59
set gui-theme dark ← FortiOS 7.2以降で有効
end
※CLIで設定した内容はGUIにも反映されるものがあります(例:ホスト名、タイムゾーン、GUIテーマなど)
シーン | 活用例 |
---|---|
大規模環境での管理効率化 | インターフェース名やゾーン名をカスタマイズし、ポリシー管理を見やすくする |
ログ監視業務の簡略化 | 関連する列だけ表示させて分析作業の負担を軽減 |
セキュリティ監査対応 | UUIDやコメント列を可視化し、ポリシー変更履歴を明確化 |
多言語オペレータ対応 | 日本語が苦手なオペレータ向けにGUIを英語表示にする |
FortiGateの表示機能設定は、日々の管理や監視業務を効率的に行うための重要な要素です。
特に、ポリシーやログが多くなる中規模~大規模環境では、表示項目を取捨選択して見やすくすることで、ミス防止や作業のスピードアップに直結します。
GUI上で完結できる機能が多く、直感的に操作できるのも特長です。
FortiOSのバージョンに応じたカスタマイズを把握し、使いこなすことで、よりセキュアで効率的な運用体制の構築につながります。
以上、FortiGateの表示機能設定についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。