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FortiGateのメモリ容量の確認方法について

FortiGateにおいてメモリ容量や使用率を確認することは、システムの健全性維持やトラブルシューティングにおいて非常に重要です。

本記事では、Web GUIとCLI(コマンドライン)両方の方法について、実務で使える形で詳しく解説します。

GUI(Web管理画面)から確認する方法

FortiGateにログイン

ブラウザで FortiGate の管理IPアドレスへアクセスします(例:https://192.168.1.99)。管理者アカウントでログインしてください。

ダッシュボードでメモリ状況を確認

  • 左メニューの「Dashboard」→「Status」または「System」を選択
  • System Resources」や「CPU & Memory」などのウィジェットを確認

表示される情報の一例

  • Memory Usage(使用率%)
  • Available Memory(使用可能なメモリ)
  • Total Memory(物理メモリ合計)

ウィジェットが表示されていない場合は、「右上の歯車アイコン → Add Widget」で「System Resources」等を追加できます。

CLI(コマンドライン)から確認する方法

CLIは、SSHやGUI内の「CLI Console」からアクセス可能です。

以下のコマンドを使って詳細なメモリ状況を確認できます。

システムの基本パフォーマンス情報を確認

get system performance status

出力例(抜粋)

Memory usage: 45%  total: 2048MB, used: 922MB

  • total:搭載されているRAMの容量(この例では2GB)
  • used:使用中のメモリ容量
  • Memory usage:メモリ使用率(%)

プロセスごとのリソース使用状況を確認

diagnose sys top

  • UNIXの top コマンドと同様、プロセスごとのCPU/メモリ使用状況を表示します
  • q キーで終了
  • 更新間隔と表示件数を指定したい場合は以下

diagnose sys top 5 10

→ 上位5プロセスを10秒ごとに更新表示

⚠ 高負荷時にこのコマンドを実行すると処理負荷が上がる可能性があります。運用時間中の使用は注意が必要です。

詳細なメモリ統計の確認

diagnose hardware sysinfo memory

  • メモリの合計・使用量・使用率などをより詳細に確認可能です

物理メモリ容量のみを確認(簡易確認用)

get hardware status

出力例

Memory: 4096 MB

→ FortiGateに搭載されている物理メモリ容量(RAM)を直接確認できます。

使用が非推奨なコマンド

かつては以下のコマンドでもメモリを確認できましたが、最新のFortiOSでは非対応または非推奨です。

diag sys mem | grep -i memory

このコマンドは古いバージョン向けであり、最新環境では使用できないか、正確な出力が得られない場合があります。

FortiAnalyzerや監視ツールとの連携

中規模〜大規模ネットワークでは、FortiAnalyzerやZabbix、PRTGなどの監視ツールと連携し、メモリやCPU使用率を継続的に監視することが推奨されます。

  • SNMPによる監視も可能(OID設定が必要)
  • FortiAnalyzerではメモリの長期統計情報も取得可能

メモリ使用率が高い場合の対応指針

メモリ使用率が常に80%を超えているような場合、以下のようなアクションを検討します。

対応策 説明
ログ保存設定の見直し ログを内部ストレージに大量保存しているとメモリ圧迫の原因に
不要機能の停止 SSL検査、IPS、Webフィルタなど使用していない機能を停止
セッション制限の最適化 大量のセッション確保がメモリ消費を増やす
ファームウェア更新 メモリリーク修正などが含まれている可能性
上位機種へのリプレイス メモリ不足が慢性的な場合は機種変更も検討対象

まとめ

目的 コマンド 補足
メモリとCPUの概要表示 get system performance status 一番よく使われる統計出力
プロセスごとの使用状況 diagnose sys top UNIXのtop風の表示
メモリ統計の詳細表示 diagnose hardware sysinfo memory より詳細な内部メモリ統計
物理RAM容量の確認 get hardware status 実搭載メモリを即確認可能

補足

  • FortiOSのバージョンによりGUIのレイアウトやウィジェット名が異なることがあります(特に7.x系以降)
  • CLIコマンドの出力もバージョンやモデルによって若干変わるため、常に公式ドキュメントも参照してください
  • 高負荷時のdiagnose系コマンドの使用は注意が必要です

以上、FortiGateのメモリ容量の確認方法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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