UTMは、macOSやiOSで仮想マシンを動作させるための仮想化ソフトウェアです。
Apple Silicon(Mシリーズ)でも動作し、Linux・Windowsなど多様なOSをゲストとして構築できます。
このような仮想環境では、「ホストとゲスト間でファイルをスムーズにやり取りできるか」が生産性を左右します。
特に開発者にとっては、
UTMでは、公式に次の2方式が用意されています。
| 方式 | 対応OS | 特徴 |
|---|---|---|
| VirtFS(9p) | Linuxゲスト向け | 高速・カーネルレベルで動作。fstabで永続マウント可能 |
| SPICE WebDAV | Windowsゲスト向け | Guest Tools経由で利用。WebDAVサーバを介した共有方式 |
LinuxをゲストOSとして利用する場合は、VirtFS(9p)共有が推奨です。
UTMはQEMUをベースにしているため、VirtIOデバイス経由の9pファイルシステムが利用可能です。
共有フォルダの指定
~/UTM/shared)を指定。share)を設定。ゲスト側でマウント
sudo mkdir -p /mnt/utmlsmod | grep 9p (9pnet_virtio が表示されればOK)sudo mount -t 9p -o trans=virtio,version=9p2000.L share /mnt/utm ※shareはUTMで設定したタグ名。/etc/fstabに以下を追加: share /mnt/utm 9p trans=virtio,version=9p2000.L,rw,_netdev,nofail,auto 0 0これで、ホスト側フォルダとゲストの/mnt/utmが同期し、双方向にファイル操作が可能になります。
Windows環境では9p(VirtFS)が利用できないため、SPICE WebDAVを使うのが公式推奨ルートです。
共有フォルダを指定
Guest Toolsをインストール
Windows側での接続
\\127.0.0.1@9843\share ※9843はUTMのローカルWebDAVポート番号。| 方法 | 概要 | 主な用途 |
|---|---|---|
| SMB/NFS共有 | ホストとゲストを同一ネットワーク上で共有 | Webアプリ開発、テスト環境構築 |
| ISOマウント | ホスト上のファイル群をISO化して仮想CDとして読み込む | 一時的なファイル配布、iOS向けUTM SEなどで活用 |
| クラウドストレージ連携 | Dropbox/Google Driveなどを両環境で同期 | マルチデバイス開発・チーム共有に最適 |
uidやgidオプションを調整。UTMのファイル共有は、
どちらの方式もホスト側で共有ディレクトリを指定するだけで導入でき、作業効率を大幅に向上させます。
開発業務で複数OSを横断する場合でも、共有設定を最適化すれば「編集→確認→修正」のサイクルを高速化できます。
以上、UTMにおけるファイル共有についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。