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Fortinetのアンインストールについて

はじめに:Fortinetとは?

Fortinet(フォーティネット)は、企業や個人のセキュリティを保護する世界的なセキュリティ企業です。

その代表的なソフトウェア「FortiClient」は、VPN接続・マルウェア防御・Webフィルタリングなどを行うエンドポイントセキュリティ製品として広く使われています。

しかし、企業で導入されたFortiClientは管理者によるロックやEMS(Enterprise Management Server)による制御が行われていることが多く、通常の手順ではアンインストールできない場合があります。

ここでは、一般的な削除から管理ロック解除、強制アンインストールまで、すべてのパターンを解説します。

Windows版 FortiClient アンインストール手順

通常のアンインストール手順

まずは標準的な方法から試しましょう。

  1. FortiTray(右下トレイアイコン)を終了
    トレイアイコンを右クリックし、「Shutdown FortiClient」を選択。これを行わないと削除が失敗する場合があります。
  2. 設定からアンインストール
    • Windowsメニュー → 「設定」 → 「アプリ」 → 「アプリと機能」
    • 「FortiClient」を選び、「アンインストール」をクリック。
    • 画面の指示に従って削除を完了します。

ヒント:削除後に「C:\Program Files\Fortinet」フォルダが残っていれば、手動で削除して構いません。

コマンドラインからのアンインストール

UIから削除できない場合、管理者権限のコマンドプロンプトで次の手順を実行します。

方法A:msiexecコマンド(推奨)

msiexec /x {製品コード} /qn

製品コードは環境により異なります。wmic product get name, identifyingnumber を使って確認できます。

方法B:WMICコマンド(補助策)

wmic product where "name like 'FortiClient%'" call uninstall /nointeractive

※WMICは非推奨のため、msiexecの方が推奨されます。

FCRemove(公式Removal Tool)での強制削除

通常のアンインストールができない場合は、Fortinet公式の削除ツール「FCRemove.exe」を使用します。

手順

  1. Fortinetサポートサイトまたは管理者から「FortiClientTools_x.x.x.zip」を入手。
  2. 解凍し、フォルダ内の「FCRemove.exe」を右クリック → 「管理者として実行」。
  3. 再起動後、FortiClient関連ファイルが完全に削除されます。

バージョンは、インストールされているFortiClientと同じ系列のものを使用してください。異なるバージョンのツールは削除に失敗することがあります。

EMS(Enterprise Management Server)管理下の場合

企業ネットワークで使用されているFortiClientは、EMSサーバーによって管理ロックされている可能性があります。

その場合、ユーザー自身でアンインストールすることは基本的にできません。

対応方法

  • IT管理者に連絡し、「アンインストールを許可」または「EMSから切断」してもらう。
  • EMSバージョン7.2.1以降では、管理キーなしでアンインストールを許可するオプションも追加されています。
  • 管理者が解除後、通常手順またはFCRemoveを使用して削除可能になります。

無理にレジストリを編集してロックを解除するのは危険です。OSやVPN設定を破損する可能性があります。

macOS版 FortiClient アンインストール手順

通常のアンインストール

  1. メニューバーのFortiClientアイコンをクリック → 「Shutdown FortiClient」で完全終了。
  2. 「アプリケーション」フォルダを開く。
  3. 「FortiClient」フォルダ内の 「FortiClientUninstaller.app」 を実行。
  4. 管理者パスワードを入力し、削除を完了。

macOS版もUninstaller.appで削除できない場合、以下のスクリプト削除を使用します。

スクリプトでの削除(手動クリーンアップ)

ターミナルで以下を実行します。

sudo /Applications/FortiClient.app/Contents/Resources/uninstall.sh

さらに、残った構成ファイルを削除する場合

sudo rm -rf /Library/Application\ Support/Fortinet/
sudo rm -rf /Library/LaunchAgents/com.fortinet.*
sudo rm -rf /Library/LaunchDaemons/com.fortinet.*

これでFortiClientの構成ファイルを完全に削除できます。

アンインストール後の確認・トラブル対処

  • 再起動後に残存フォルダがないか確認
    • Windows: C:\Program Files\FortinetC:\ProgramData\Fortinet
    • macOS: /Library/Application Support/Fortinet
  • VPNドライバ・ネットワークの修復
    FortiClient削除後にネットワークが不安定な場合、Windowsで次を実行: netsh winsock reset netsh int ip reset 再起動後、通信が安定することを確認してください。

注意事項(特に企業ユーザー向け)

  • 会社支給PCでは、FortiClientは社内セキュリティポリシーにより必須の場合があります。
  • 無断でアンインストールすると、VPN接続が不可能になったり、業務ネットワークにアクセスできなくなる恐れがあります。
  • 必ずIT管理者に確認し、許可を得てからアンインストールしてください。

まとめ:状況別対応表

状況 推奨手順
一般インストール 通常のアンインストール(設定 → アプリ)
削除できない場合 msiexec または FCRemove.exe
EMS管理下でロック 管理者に解除依頼、またはEMS側設定変更
Macで削除 FortiClientUninstaller.app
強制削除(Mac) uninstall.sh スクリプト+残存フォルダ削除

補足:アンインストールの順序を守る理由

FortiClientはVPNアダプタやシステムサービスを深く組み込む設計になっています。

そのため、正しい順序で終了・削除・再起動を行わないと、

  • ネットワーク設定が壊れる
  • VPN接続が残存する
  • 再インストールが失敗する
    といった不具合が起こりやすくなります。

特にEMSで管理されている端末では、FortiClientの削除がシステム的に保護されているため、必ず管理者指示のもとで操作してください。

以上、Fortinetのアンインストールについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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