FortiManager は、Fortinet製品群(FortiGate、FortiSwitch、FortiAPなど)を統合的に管理・運用するための中央管理プラットフォーム です。
企業が複数拠点や多数のネットワーク機器を保有している場合、それぞれを個別に設定・監視するのは非効率です。
FortiManagerを導入することで、設定管理・ポリシー運用・ファームウェア更新・監査を一元的に実施できます。
特にSD-WAN・マルチクラウド・リモート拠点展開といった複雑なネットワーク環境を持つ組織に最適化されており、オンプレミス、仮想アプライアンス、クラウド(FortiManager Cloud)の3形態で提供されています。
複数のFortiGateを含むネットワーク機器に対し、ポリシーや設定をテンプレート化して一括適用可能。
誤設定や設定ばらつきを防ぎ、運用の標準化を実現します。
最新のFortinet公式データシート(2024年7月時点)では、最大100,000台のデバイスを単一インスタンスで管理可能と記載されています。
中小規模からグローバル企業までスケールに対応します。
新規拠点やデバイスをネットワークに接続するだけで、FortiManagerが自動的に適切な設定を適用。
展開時間を劇的に短縮します。
「Administrative Domain(ADOM)」機能により、顧客や部門単位でドメインを分離管理できます。
MSPや大規模企業でのマルチドメイン運用に最適です。
FortiGate、FortiSwitch、FortiAPなどに対して、ファームウェア更新やセキュリティ署名を一括配信・管理できます。
機器インベントリ、変更履歴、ポリシー整合性などを統合ビューで可視化。
内部統制や監査対応にも役立ちます。
FortiManagerは以下のFortinet製品群を公式にサポートしています。
管理は“デバイス単位またはVDOM単位”のライセンス数によってスケーリングされます。
なお、FortiManager Cloudではサブスクリプションライセンス(例:10/100/1000デバイス単位)を採用しています。
複数拠点・複数機器のポリシーを一括管理できるため、従来の個別管理に比べて設定変更や更新の工数を大幅に削減。
中央管理によりポリシーの不整合を防止し、監査レポート作成も容易。
設定標準化によってセキュリティ統制が強化されます。
拠点追加・新規導入・クラウド接続などにも容易に対応可能。
テンプレートやZTPを利用することで、拡張時も設定の一貫性を維持できます。
設定工数・人件費の削減、障害・設定ミスによるトラブル減少により、長期的に運用コストを圧縮。
特にMSPでは顧客ごとにドメインを分離しつつ集中管理できるため、運用効率が飛躍的に向上します。
2024年10月、FortiManagerおよびFortiAnalyzerにおいてCVE-2024-47575(認証回避/リモートコード実行の可能性)が確認され、Fortinet公式PSIRTで修正済みです。
この脆弱性は実際に悪用報告があり、速やかなパッチ適用とアクセス制御の強化が推奨されています。
以降もCVE-2025系の関連修正(例:FG-IR-24-442, FG-IR-24-473など)が継続的にリリースされており、PSIRT監視体制の運用が重要です。
管理機能が一元化される分、FortiManager自体が攻撃対象となるリスクも高まります。
強固な認証設定(多要素認証)、RBACによる権限分離、定期的なログ監査が必須です。
「複数拠点を一元管理し、設定変更時間を80%削減」「障害対応時間を半減」など、定量的な成果を提示できれば導入価値を明確化できます。
統一ポリシーと監査対応の自動化により、“セキュリティに強い企業”というブランドイメージを構築できます。
クラウド・リモート拠点・海外展開といった事業成長に対し、スケーラブルに拡張できる基盤として提案可能です。
FortiManagerは、Fortinet製品群を中心としたネットワーク全体を統合的に制御・自動化する強力な管理基盤です。
最大10万台規模の機器を扱えるスケーラビリティと、テンプレート/ZTPによる自動化機能により、運用コストの削減と管理の一貫性を両立できます。
一方で、導入効果を最大化するには以下の3点が鍵となります。
これらを適切に実施すれば、FortiManagerは単なる「セキュリティ管理ツール」ではなく、組織のIT運用を最適化する戦略的プラットフォームとして機能します。
以上、FortinetのFortiManagerについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。