FortiGate VMは、Fortinet社の次世代ファイアウォール「FortiGate」を仮想環境やクラウド上で稼働させるための仮想アプライアンス版です。
物理アプライアンスと同一のOS「FortiOS」を搭載しており、GUI・CLI・設定構造の全てが共通です。
そのため、既存のFortiGate運用者でもシームレスに導入・管理できます。
主な対応環境は以下の通りです。
FortiGate VMは、物理版と同等のFortiOS統合セキュリティ機能を仮想環境でも完全に再現しています。
| 機能カテゴリ | 主な内容 |
|---|---|
| ファイアウォール | L2~L7のパケット検査・ポリシーベース制御 |
| IPS/IDS | 侵入防御・脅威シグネチャの自動更新 |
| アプリケーション制御 | アプリ識別+帯域制御・ブロック |
| Webフィルタリング | URLカテゴリ分類、フィッシングサイト対策 |
| アンチウイルス | マルウェア・ランサムウェア検知 |
| VPN | IPSec / SSL-VPN(リモート・拠点間対応) |
| SD-WAN | トラフィックの自動経路最適化 |
| SSL/TLSインスペクション | 暗号化通信内の脅威検出 |
| ログ/可視化 | FortiAnalyzer・FortiManager連携による集中管理 |
これらの脅威情報は、Fortinetの脅威インテリジェンス「FortiGuard」と連携して常時更新され、ゼロデイ攻撃やフィッシングなどの最新脅威にも対応します。
社内の仮想化基盤(例:VMware ESXiやHyper-V)にFortiGate VMを配置し、
といった用途に利用します。
AWS・Azure・GCP・OCIなどのマーケットプレイスから直接デプロイ可能。
代表的な構成例
オンプレとクラウドをSD-WANで統合し、全体をFortiGate VMで一元的に制御します。
ゼロトラストネットワークの中核装置としても活用可能です。
FortiGate VMは、クラウドネイティブなスケーラビリティを持ち、各プラットフォームで公式テンプレートを提供しています。
これにより、急なアクセス増加時も自動的に冗長構成を拡張し、可用性を維持します。
FortiGate VMは、用途や運用スタイルに合わせて複数のライセンス形態を選択できます。
| ライセンス形態 | 概要 |
|---|---|
| BYOL(Bring Your Own License) | Fortinetから直接購入・アクティベーションする永続ライセンス。長期運用向け。 |
| PAYG(Pay As You Go) | AWS/Azureなどで時間・月単位課金。短期利用・PoC向け。 |
| FortiFlex(ポイント制) | 需要に応じてライセンス容量を柔軟に再割当できる最新モデル。マルチクラウド運用に最適。 |
性能クラスは VM02 / VM04 / VM08 / VM16(環境によってVM32・VM64など上位SKUも存在)に分かれ、vCPU・メモリ・最大スループットに応じて選定します。
FortiGate VMは、物理機と同様にHA(High Availability)構成をサポートします。
ログや設定はFortiManager/FortiAnalyzerとの連携で一元的に管理可能です。
FortiGateには基本的なWAFプロファイル機能が搭載されていますが、これは静的なシグネチャによる軽量防御が中心です。
より高度なWAF機能(ボット対策・API防御・学習型防御など)が必要な場合は、専用製品のFortiWebとの併用が推奨されています。
FortiGate VMは、物理アプライアンス級のセキュリティを仮想・クラウド環境に展開できる強力な次世代ファイアウォールです。
クラウド移行期の企業やハイブリッド環境を運用する組織にとって、柔軟性・拡張性・セキュリティの三拍子を兼ね備えた選択肢といえるでしょう。
以上、FortiGateのVMについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。