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FortiGateの電源ケーブルを抜く時の注意点について

FortiGateの電源ケーブルを抜く際には、単にケーブルを引き抜くだけではなく、ハードウェアとネットワークの安定性を確保するための十分な準備と注意が必要です。

不適切なシャットダウンや電源断は、設定の破損、ログの消失、ストレージ障害、ネットワークの混乱などの原因となる可能性があります。

以下に、FortiGateの電源ケーブルを抜くときの注意点を詳しく説明します。

事前にシャットダウンを行う(※可能なモデルの場合)

FortiGateにはCLI(Command Line Interface)からシャットダウンコマンドを実行できるモデルがあります。

CLIからのシャットダウン手順

  1. 管理端末(SSH/Telnet/コンソール)からログイン
  2. 以下のコマンドを入力

execute shutdown

  1. シャットダウンの確認メッセージが出る場合は「y」を入力して確定。
  2. 電源LEDが消灯したことを確認。
  3. 電源ケーブルを安全に抜く。

一部の小型モデル(FortiGate 30E, 40Fなど)には「シャットダウン」機能がないことがあります。この場合でも、ログ保存がされている可能性があるため、事前通知や時間帯の配慮が必要です。

シャットダウン前に行うべき準備

設定のバックアップ

  • Web GUIやCLIから最新設定を事前にバックアップしておく(万一の設定破損に備えて)。

ログの保存

  • ローカルログやメモリログを使用している場合は、ログが消失する可能性があるため、SyslogサーバーやFortiAnalyzerへのログ転送を設定しておくのが望ましい。

通信への影響確認

  • FortiGateがL2スイッチングの中継点WANルーターとして機能している場合、電源断で通信が完全に停止する。
  • 可能であれば、メンテナンス時間帯(夜間など)に実施

UPS(無停電電源装置)の使用推奨

FortiGateはLinuxベースの組み込みOSを搭載しており、突然の電源断によってファイルシステムが破損する可能性もあります。

  • UPS(無停電電源装置)と連携し、電源喪失時もGraceful Shutdownを実行可能にする。
  • FortiGateにはUPSを直接接続できないため、別途スクリプト等を用いてSNMPまたはSSH経由でシャットダウンを自動実行する構成も検討可能。

電源を抜く手順(物理面での注意)

  1. ケーブルを強く引っ張らないこと(コネクタ損傷の原因になる)
  2. 静電気防止のため、体を金属面に触れるなどして帯電を放電してから作業する
  3. 通電ランプが完全に消灯したことを確認してから抜く(残留電流で障害が出るケースあり)

再起動後の確認ポイント

再接続後は、以下の点を必ず確認してください。

  • インターフェースのリンクが正しく上がっているか
  • 設定が保持されているか(特にNVRAM未保存設定)
  • ライセンスやサブスクリプションの状態
  • ログに異常メッセージが出ていないか(get system status / diag debug crashlog read

補足:電源ボタンがないモデルの扱い

多くのFortiGate機器(特にエントリーモデル)は電源ボタンがありません

このため、「電源ケーブルを抜く=強制電源断」となり、原則避けるべき行為です。

やむを得ない場合でも、必ずネットワークの影響やリスクを理解して行ってください。

まとめ

項目 内容
シャットダウン手順の確認 execute shutdown コマンドが使えるか確認
事前バックアップ 設定・ログなどを事前保存
作業時間帯の考慮 通信影響の少ない時間に実施
UPS活用 電源断トラブル防止のためにUPS導入を推奨
再起動後の動作確認 設定・ライセンス・ログなどのチェックを行う

以上、FortiGateの電源ケーブルを抜く時の注意点についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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