FortiGateの電源ケーブルを抜く際には、単にケーブルを引き抜くだけではなく、ハードウェアとネットワークの安定性を確保するための十分な準備と注意が必要です。
不適切なシャットダウンや電源断は、設定の破損、ログの消失、ストレージ障害、ネットワークの混乱などの原因となる可能性があります。
以下に、FortiGateの電源ケーブルを抜くときの注意点を詳しく説明します。
FortiGateにはCLI(Command Line Interface)からシャットダウンコマンドを実行できるモデルがあります。
execute shutdown
y
」を入力して確定。一部の小型モデル(FortiGate 30E, 40Fなど)には「シャットダウン」機能がないことがあります。この場合でも、ログ保存がされている可能性があるため、事前通知や時間帯の配慮が必要です。
FortiGateはLinuxベースの組み込みOSを搭載しており、突然の電源断によってファイルシステムが破損する可能性もあります。
再接続後は、以下の点を必ず確認してください。
get system status
/ diag debug crashlog read
)多くのFortiGate機器(特にエントリーモデル)は電源ボタンがありません。
このため、「電源ケーブルを抜く=強制電源断」となり、原則避けるべき行為です。
やむを得ない場合でも、必ずネットワークの影響やリスクを理解して行ってください。
項目 | 内容 |
---|---|
シャットダウン手順の確認 | execute shutdown コマンドが使えるか確認 |
事前バックアップ | 設定・ログなどを事前保存 |
作業時間帯の考慮 | 通信影響の少ない時間に実施 |
UPS活用 | 電源断トラブル防止のためにUPS導入を推奨 |
再起動後の動作確認 | 設定・ライセンス・ログなどのチェックを行う |
以上、FortiGateの電源ケーブルを抜く時の注意点についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。